風邪の特効薬アオバ
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幸子は最初母親が様子でも見に来てくれたのかと思ったが、違った。
開けたドアの前に立っていたのは及川だったからだ。
「と、徹…?!」
「幸子!」
珍しく息を切らした及川は、まるで彼の為にデザインされたようによく似合う制服姿でも、ましてや花束を抱えてもいなかった。
青葉城西バレーボール部のジャージ姿の彼は、部活を抜け出して着の身着のまま駆けつけたように見える。
「幸子!」
及川はもう一度幸子の名を呼ぶと、大股でベッドに近づいてきた。
彼の背後でパタンと扉が閉まる。
上体を起こしたまま唖然として及川の行動を見守っていると、すぐに抱きしめられた。
「体調崩したんだって?」
「うん。黙って早退しちゃってごめんね」
「熱は?」
「ちょっとある」
「咳は出る? 喉は痛くない?」
矢継ぎ早に質問をしてくる及川は、相当に自分を心配してくれているのだと感じた。
「薬が効いてきたからさっきより調子いいよ。それより徹…部活は?」
幸子は気になっていた事をやっと聞いた。
今の時間はまだ部活をしている頃だ。月曜でもないのだから休みでもないだろう。
「ちょっと抜けてきた」
「えっ。主将がそんなコトしちゃダメだよ」
「岩ちゃん」
「岩泉!?」
唐突に出た彼の幼馴染みの名前。
「岩ちゃんに追い出された。さっさと幸子の様子見て来いって」
「なんでまた岩泉がそんなコト…!?」
「俺が幸子の心配ばっかしてたから?」
開けたドアの前に立っていたのは及川だったからだ。
「と、徹…?!」
「幸子!」
珍しく息を切らした及川は、まるで彼の為にデザインされたようによく似合う制服姿でも、ましてや花束を抱えてもいなかった。
青葉城西バレーボール部のジャージ姿の彼は、部活を抜け出して着の身着のまま駆けつけたように見える。
「幸子!」
及川はもう一度幸子の名を呼ぶと、大股でベッドに近づいてきた。
彼の背後でパタンと扉が閉まる。
上体を起こしたまま唖然として及川の行動を見守っていると、すぐに抱きしめられた。
「体調崩したんだって?」
「うん。黙って早退しちゃってごめんね」
「熱は?」
「ちょっとある」
「咳は出る? 喉は痛くない?」
矢継ぎ早に質問をしてくる及川は、相当に自分を心配してくれているのだと感じた。
「薬が効いてきたからさっきより調子いいよ。それより徹…部活は?」
幸子は気になっていた事をやっと聞いた。
今の時間はまだ部活をしている頃だ。月曜でもないのだから休みでもないだろう。
「ちょっと抜けてきた」
「えっ。主将がそんなコトしちゃダメだよ」
「岩ちゃん」
「岩泉!?」
唐突に出た彼の幼馴染みの名前。
「岩ちゃんに追い出された。さっさと幸子の様子見て来いって」
「なんでまた岩泉がそんなコト…!?」
「俺が幸子の心配ばっかしてたから?」