寒空の下でも温かい心
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「あっ、ねえ…ところで何持ってるの?」
さっきから気になっていた影山の持つ謎の紙袋を指さす。
「アンタと食べようと思ってケーキ買って来た」
クリスマスだしな…と小さく付け足した。
バレーボール以外はめっきり鈍感そうな影山がこんな気の効かせ方をしてくるとは…。なんだか感激だ。だが。
「なんか変な顔してんな。…ケーキ嫌い?」
「ううん、大好き!ただ…ケーキ作ってくれば良かったって、ちょっと思ったの」
影山とのクリスマスデートで舞い上がってしまい、そこまで気が回らなかった自分を少し反省だ。だが、それを聞いた影山はぶんぶんと首を横に振った。
「いやいやいや。もう充分だから。幸子からは誕生日プレゼント貰ってるし」
「うん。でも…飛雄の喜んでくれる顔、見たかった」
ぽつりと呟いた本音に影山の顔がほんのり赤くなる。
それから何か考えるような素振りで一瞬目を泳がせ、口を開いた。
「じゃ、アンタが欲しい」
「えっ!?」
きょとんとしながら見た影山の顔は真顔。
「クリスマスプレゼント。ケーキじゃなくてアンタがいい」
「っ、そ、そういう事じゃなくて…!! 私はケーキを…っ」
「じゃ、ケーキ食ったアンタを頂く」
「――っ?!!」
飛び出した言葉にこの後の展開を想像してしまい、幸子はただ赤面して俯くしかなかった。
さっきから気になっていた影山の持つ謎の紙袋を指さす。
「アンタと食べようと思ってケーキ買って来た」
クリスマスだしな…と小さく付け足した。
バレーボール以外はめっきり鈍感そうな影山がこんな気の効かせ方をしてくるとは…。なんだか感激だ。だが。
「なんか変な顔してんな。…ケーキ嫌い?」
「ううん、大好き!ただ…ケーキ作ってくれば良かったって、ちょっと思ったの」
影山とのクリスマスデートで舞い上がってしまい、そこまで気が回らなかった自分を少し反省だ。だが、それを聞いた影山はぶんぶんと首を横に振った。
「いやいやいや。もう充分だから。幸子からは誕生日プレゼント貰ってるし」
「うん。でも…飛雄の喜んでくれる顔、見たかった」
ぽつりと呟いた本音に影山の顔がほんのり赤くなる。
それから何か考えるような素振りで一瞬目を泳がせ、口を開いた。
「じゃ、アンタが欲しい」
「えっ!?」
きょとんとしながら見た影山の顔は真顔。
「クリスマスプレゼント。ケーキじゃなくてアンタがいい」
「っ、そ、そういう事じゃなくて…!! 私はケーキを…っ」
「じゃ、ケーキ食ったアンタを頂く」
「――っ?!!」
飛び出した言葉にこの後の展開を想像してしまい、幸子はただ赤面して俯くしかなかった。