初合宿〜エース編
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戻ってきた木兎は見るからにウキウキとしていた。
体育館を出ていく前とは明らかに違うこのテンション…何か良い事でもあったのだろうか。
「木兎さん随分早かったですね。ちゃんと手当てもしてきたみたいですし」
「フフーン赤葦、誰にして貰ったと思う? ん?」
これは聞いてくれというサインだ。試合前だし素直に従おう。
「……誰に手当てして貰ったんですか?」
「俺の女神に、だよ」
「はい?」
今度こそ赤葦は困惑の表情を露にした。
反対に木兎の瞳は輝きを増すばかりで。
「彼女は今にも泣きそうな顔で俺の手を取ると優しく手当てしてくれたんだ」
「……はぁ」
「間違いなく彼女は俺に恋してたね。運命ってヤツ?俺達は運命の赤い糸、いや、運命の赤いジャージで結ばれてんだ!」
「………」
「ヘイヘイヘーイ! 俺の時代キタキタァーッ!」
ガッツポーズと雄叫び付きでなにやら一人盛り上がっているが、
「……要するに音駒のマネージャーに手当てして貰ったんでしょ?」
「なんで解った!? さてはお前エスパーか?!」
「違います。赤いジャージを着ている女子が一人しか思い浮かばなかっただけです」
「なにッ?! お前彼女を知ってんのか!? 名前は?!」
「気になるなら本人に聞いてくればいいじゃないですか」
「イヤイヤイヤ、そんなの無理だってー!!」
顔の前に両手を突き出してブンブンと振りまくる木兎になんだか嫌な予感が過るが。
「……なら黒尾さんにでも聞けばいいでしょ。音駒の主将なんですから教えてくれますよ」
「その手があったか!」
素晴らしい案を授かったと言うように木兎は大袈裟にポンと拳で手のひらを打つと、ウキウキしながら音駒が練習するコートへ走っていった。
「……これはまたしょぼくれモードに突入するな」
その後ろ姿を赤葦はなんとも言えない複雑な気持ちで見送るのだった。
体育館を出ていく前とは明らかに違うこのテンション…何か良い事でもあったのだろうか。
「木兎さん随分早かったですね。ちゃんと手当てもしてきたみたいですし」
「フフーン赤葦、誰にして貰ったと思う? ん?」
これは聞いてくれというサインだ。試合前だし素直に従おう。
「……誰に手当てして貰ったんですか?」
「俺の女神に、だよ」
「はい?」
今度こそ赤葦は困惑の表情を露にした。
反対に木兎の瞳は輝きを増すばかりで。
「彼女は今にも泣きそうな顔で俺の手を取ると優しく手当てしてくれたんだ」
「……はぁ」
「間違いなく彼女は俺に恋してたね。運命ってヤツ?俺達は運命の赤い糸、いや、運命の赤いジャージで結ばれてんだ!」
「………」
「ヘイヘイヘーイ! 俺の時代キタキタァーッ!」
ガッツポーズと雄叫び付きでなにやら一人盛り上がっているが、
「……要するに音駒のマネージャーに手当てして貰ったんでしょ?」
「なんで解った!? さてはお前エスパーか?!」
「違います。赤いジャージを着ている女子が一人しか思い浮かばなかっただけです」
「なにッ?! お前彼女を知ってんのか!? 名前は?!」
「気になるなら本人に聞いてくればいいじゃないですか」
「イヤイヤイヤ、そんなの無理だってー!!」
顔の前に両手を突き出してブンブンと振りまくる木兎になんだか嫌な予感が過るが。
「……なら黒尾さんにでも聞けばいいでしょ。音駒の主将なんですから教えてくれますよ」
「その手があったか!」
素晴らしい案を授かったと言うように木兎は大袈裟にポンと拳で手のひらを打つと、ウキウキしながら音駒が練習するコートへ走っていった。
「……これはまたしょぼくれモードに突入するな」
その後ろ姿を赤葦はなんとも言えない複雑な気持ちで見送るのだった。