初夏の熱
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5月にしてはいささか汗ばむ陽気が続く、そんな或る日曜日。
部活が午前練習のみだったので、午後から黒尾と出掛ける事になった。
屋外デートは久しぶりで、黒尾と2人、とても楽しい時間を満喫できた。
そして現在。暑さから避難するように早めの帰宅をした2人は、そのまま幸子の家での屋内デートに突入していた。
「鉄朗、冷たいジュース持ってきたよ」
「さんきゅー。……?! 幸子。そこどーした?」
「えっ、どこ?」
「首ンとこ。あと鎖骨…ら辺? 赤くなってるぞ」
黒尾に指摘されて姿見を覗いてみると…本当だ。服に隠れず剥き出しになっていた肌が赤らんでいた。
「あっ、本当だ!…赤くなってる」
「こりゃ日焼けだな。結構陽射しきつかったもんな」
「あー…ちゃんと日焼け止め塗っておけば良かった」
「油断した幸子が悪い」
まさにその通りなので何も言い返せない。
とにかく化粧水をつけて肌を落ち着かせよう。そう思い立ち上がろうとすれば腕を掴まれ引き戻された。
「どうしたの、鉄朗?」
「それ」
と赤くなった肌に視線だけ投げる。
「なんか悔しいなー…と思ってさ」
「へっ!?」
悔しい?
意味が分からず黒尾を見れば、いつもの余裕な笑みではなく何やら複雑そうな顔。
「幸子の肌。赤く染めていいのは俺だけ…だろ?」
そのまま座っていたラグに倒された。見上げた黒尾の口角が引き上がっている。
「鉄朗っ?!」
「つーワケで……上書き」
そう告げた黒尾の唇がちゅっと首筋に吸い付き、きつく吸い上げてくる。
「ま、待って…!! んっ」
慌てて制するも黒尾はやめる気配はない。赤く火照った肌は黒尾の唇が離れる度、更に赤く色づいていった。
「……っ」
その行為は本当に自分は黒尾のものなんだと思い知らされているようで。
心がぞくりとした後、体の芯が熱くなっていくのを感じた。
「ん、鉄朗…」
「なんつー甘えた声出してんだよ、幸子」
頬をくすぐるトサカヘッドを撫でながら名を呼べば、顔をあげ幸子の表情(かお)を見た黒尾はニヒヒと意地悪く笑う。
「なに、感じちまった?」
「――~ッ」
図星、だ。
だがそれを言葉で肯定されるのが恥ずかしくて、代わりにきゅっと抱きつけば、喉を鳴らして笑った黒尾に唇を塞がれた。
部活が午前練習のみだったので、午後から黒尾と出掛ける事になった。
屋外デートは久しぶりで、黒尾と2人、とても楽しい時間を満喫できた。
そして現在。暑さから避難するように早めの帰宅をした2人は、そのまま幸子の家での屋内デートに突入していた。
「鉄朗、冷たいジュース持ってきたよ」
「さんきゅー。……?! 幸子。そこどーした?」
「えっ、どこ?」
「首ンとこ。あと鎖骨…ら辺? 赤くなってるぞ」
黒尾に指摘されて姿見を覗いてみると…本当だ。服に隠れず剥き出しになっていた肌が赤らんでいた。
「あっ、本当だ!…赤くなってる」
「こりゃ日焼けだな。結構陽射しきつかったもんな」
「あー…ちゃんと日焼け止め塗っておけば良かった」
「油断した幸子が悪い」
まさにその通りなので何も言い返せない。
とにかく化粧水をつけて肌を落ち着かせよう。そう思い立ち上がろうとすれば腕を掴まれ引き戻された。
「どうしたの、鉄朗?」
「それ」
と赤くなった肌に視線だけ投げる。
「なんか悔しいなー…と思ってさ」
「へっ!?」
悔しい?
意味が分からず黒尾を見れば、いつもの余裕な笑みではなく何やら複雑そうな顔。
「幸子の肌。赤く染めていいのは俺だけ…だろ?」
そのまま座っていたラグに倒された。見上げた黒尾の口角が引き上がっている。
「鉄朗っ?!」
「つーワケで……上書き」
そう告げた黒尾の唇がちゅっと首筋に吸い付き、きつく吸い上げてくる。
「ま、待って…!! んっ」
慌てて制するも黒尾はやめる気配はない。赤く火照った肌は黒尾の唇が離れる度、更に赤く色づいていった。
「……っ」
その行為は本当に自分は黒尾のものなんだと思い知らされているようで。
心がぞくりとした後、体の芯が熱くなっていくのを感じた。
「ん、鉄朗…」
「なんつー甘えた声出してんだよ、幸子」
頬をくすぐるトサカヘッドを撫でながら名を呼べば、顔をあげ幸子の表情(かお)を見た黒尾はニヒヒと意地悪く笑う。
「なに、感じちまった?」
「――~ッ」
図星、だ。
だがそれを言葉で肯定されるのが恥ずかしくて、代わりにきゅっと抱きつけば、喉を鳴らして笑った黒尾に唇を塞がれた。