かけがえのない時間
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黒尾が借りてきてくれたBlu-ray(映画 シマー・ツッキーと師の秘宝)を観終わる頃には夕食の仕度をするのにちょうど良い時間になっていた。
「面白かったぁ」
「その割に泣いてますけど?」
「これは感動の涙なのっ」
目頭を指先で拭う。原作を読んでラストを知っていたといっても、やはり映像で観るとヒトシオで涙してしまった。
「鉄朗ありがとう。本当にずっと観たかったんだ」
「おう。レンタルショップ行ったらたまたま見つけてな。そういや幸子、映画観に行けなかったって話してたなーと思って」
「うん、そうなの。だから鉄朗のおかげでやっとお話が完結してすっきりした」
「そりゃ良かった」
以前の何気ない会話をこうして覚えていてくれたなんて、なんだかすごく嬉しい。
「おっ、バレーの試合やってんな」
Blu-rayをデッキから取り出しながらテレビ画面を観た黒尾が嬉しそうに身を乗り出した。間違いなく黒尾は試合観戦したいはずだ。ちょうど良い。
「鉄朗は試合観てて。私、その間に夕飯作っちゃうから」
「じゃ、俺も手伝う」
「いいよ。ゆっくりしてて」
「俺が手伝うっつってんだからいいの」
いいと言うのなら…これ以上頑なに申し出を断る理由もない。
「それじゃ、ご飯炊いといてもらおうかな。おかずは私に任せて」
「おう、任せた」
リモコンを操作してテレビを消すと、Blu-rayをテーブルの上に置き、代わりに月刊バリボーを手に取り立ち上がる。
おそらくはお米を炊き終わった後も幸子の傍で暇を潰していてくれるつもりなのだろう。……素直に嬉しい。
「面白かったぁ」
「その割に泣いてますけど?」
「これは感動の涙なのっ」
目頭を指先で拭う。原作を読んでラストを知っていたといっても、やはり映像で観るとヒトシオで涙してしまった。
「鉄朗ありがとう。本当にずっと観たかったんだ」
「おう。レンタルショップ行ったらたまたま見つけてな。そういや幸子、映画観に行けなかったって話してたなーと思って」
「うん、そうなの。だから鉄朗のおかげでやっとお話が完結してすっきりした」
「そりゃ良かった」
以前の何気ない会話をこうして覚えていてくれたなんて、なんだかすごく嬉しい。
「おっ、バレーの試合やってんな」
Blu-rayをデッキから取り出しながらテレビ画面を観た黒尾が嬉しそうに身を乗り出した。間違いなく黒尾は試合観戦したいはずだ。ちょうど良い。
「鉄朗は試合観てて。私、その間に夕飯作っちゃうから」
「じゃ、俺も手伝う」
「いいよ。ゆっくりしてて」
「俺が手伝うっつってんだからいいの」
いいと言うのなら…これ以上頑なに申し出を断る理由もない。
「それじゃ、ご飯炊いといてもらおうかな。おかずは私に任せて」
「おう、任せた」
リモコンを操作してテレビを消すと、Blu-rayをテーブルの上に置き、代わりに月刊バリボーを手に取り立ち上がる。
おそらくはお米を炊き終わった後も幸子の傍で暇を潰していてくれるつもりなのだろう。……素直に嬉しい。