恋人‼︎
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それでも認めたくなくて強がりを言ってみる。
「べ、別に…クロの事なんて――」
「違ぇだろ、呼び方」
「あっ」
「俺さっき、なんつった?」
「…鉄、朗」
「よく出来ました」
黒尾は満足そうに笑った。
「幸子さ、俺がお前を音駒に通わせる為にあんな事言ったと思ってる?」
「それは、突然だった…から」
「突然じゃねーよ」
「え…っ!?」
小さく声をあげた幸子に向かいあうように、再びこちらに体を向けた黒尾。
先程のように真剣な表情をしているが、相変わらず見つめてくる目は優しい。
「ずっと前から好きだった」
「て、つ……?!」
「だからアレは本心だ――って、お前なんでまた泣いてんだよ!?」
そんなの決まってる。
「嬉しいからだよ。だって私も、ずっと鉄朗が大好きだったから」
「知ってる。いつも俺が好きで堪らないって顔してたもんな」
「――~っ」
からかいの言葉とは裏腹に、いつになく優しく笑った黒尾の手が伸びてきて背中に回された。
そのまま引き寄せられ、彼の温かい腕の中に閉じこめられる。ずっと傍にいたが、こんなに密着したのは初めてだ。
黒尾の匂いと温もりに包まれ安心する。
恥ずかしい。でも……嬉しい。
「宮城だろうが地球の裏側だろうが、離す気ねーから安心しろ」
「っ…」
頭上から降る声に思わず涙が溢れる。
幸せすぎてどうにかなってしまいそうだ。
抱擁が緩んだ事に気づいて顔を上げると、黒尾と目が合う。
そこにいたのは確かに今まで隣で笑いあっていた幼馴染みであったが、全てを委ねられる頼れる恋人でもあった。
(鉄朗って、こんなに大人っぽかったっけ)
鼓動が早鐘を打つ。
つい見とれてしまい目が離せないでいると、ふ…と大人びて笑った黒尾の顔が近づいてきた。
何をされるのかなんて分かりきっていたが、顔を逸らす気など起きなくて。
ゆっくり、ゆっくりと――唇が重なる。
「お、真っ赤」
「……っ」
唇を離した黒尾が発した楽しげな声。
羞恥に耐えきれず目の前にある黒尾の胸に ばふっと顔を埋めた。
「幸子」
「…っ」
「ホラ、顔あげろ」
「…っ、やだ…っ」
口づけを交わしたのだ。
今黒尾の顔を見るなんて恥ずかしすぎて無理な話だ。
顔を見せないよう更にぎゅっと顔を押しつければ、頭上から困ったような笑い声が聞こえた。
「夕飯ご馳走になる時に、俺達のことおばさんに話すか」
「お、お母さんに……っ、んっ!」
驚いて思わず顔をあげると、待ち構えていた黒尾に唇を塞がれた。
互いの家族よりも先に報告したいのはもう一人の幼馴染みであり。
明日孤爪に何から話そうか、なんて。
一瞬考えた後、すぐに思考は黒尾に奪われた。
「べ、別に…クロの事なんて――」
「違ぇだろ、呼び方」
「あっ」
「俺さっき、なんつった?」
「…鉄、朗」
「よく出来ました」
黒尾は満足そうに笑った。
「幸子さ、俺がお前を音駒に通わせる為にあんな事言ったと思ってる?」
「それは、突然だった…から」
「突然じゃねーよ」
「え…っ!?」
小さく声をあげた幸子に向かいあうように、再びこちらに体を向けた黒尾。
先程のように真剣な表情をしているが、相変わらず見つめてくる目は優しい。
「ずっと前から好きだった」
「て、つ……?!」
「だからアレは本心だ――って、お前なんでまた泣いてんだよ!?」
そんなの決まってる。
「嬉しいからだよ。だって私も、ずっと鉄朗が大好きだったから」
「知ってる。いつも俺が好きで堪らないって顔してたもんな」
「――~っ」
からかいの言葉とは裏腹に、いつになく優しく笑った黒尾の手が伸びてきて背中に回された。
そのまま引き寄せられ、彼の温かい腕の中に閉じこめられる。ずっと傍にいたが、こんなに密着したのは初めてだ。
黒尾の匂いと温もりに包まれ安心する。
恥ずかしい。でも……嬉しい。
「宮城だろうが地球の裏側だろうが、離す気ねーから安心しろ」
「っ…」
頭上から降る声に思わず涙が溢れる。
幸せすぎてどうにかなってしまいそうだ。
抱擁が緩んだ事に気づいて顔を上げると、黒尾と目が合う。
そこにいたのは確かに今まで隣で笑いあっていた幼馴染みであったが、全てを委ねられる頼れる恋人でもあった。
(鉄朗って、こんなに大人っぽかったっけ)
鼓動が早鐘を打つ。
つい見とれてしまい目が離せないでいると、ふ…と大人びて笑った黒尾の顔が近づいてきた。
何をされるのかなんて分かりきっていたが、顔を逸らす気など起きなくて。
ゆっくり、ゆっくりと――唇が重なる。
「お、真っ赤」
「……っ」
唇を離した黒尾が発した楽しげな声。
羞恥に耐えきれず目の前にある黒尾の胸に ばふっと顔を埋めた。
「幸子」
「…っ」
「ホラ、顔あげろ」
「…っ、やだ…っ」
口づけを交わしたのだ。
今黒尾の顔を見るなんて恥ずかしすぎて無理な話だ。
顔を見せないよう更にぎゅっと顔を押しつければ、頭上から困ったような笑い声が聞こえた。
「夕飯ご馳走になる時に、俺達のことおばさんに話すか」
「お、お母さんに……っ、んっ!」
驚いて思わず顔をあげると、待ち構えていた黒尾に唇を塞がれた。
互いの家族よりも先に報告したいのはもう一人の幼馴染みであり。
明日孤爪に何から話そうか、なんて。
一瞬考えた後、すぐに思考は黒尾に奪われた。