冬生まれの君に
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「――と、その前に」
幸子は鞄と一緒に提げていた紙袋を影山に差し出した。
「これ、飛雄に」
「?」
「誕生日プレゼント」
そう。今日は12月22日――影山の誕生日だ。
当の影山は、幸子に言われて今日が自分の誕生日である事を思い出したらしい。
「思い出した?」
「おう」
「じゃあ…受け取ってくれる?」
「おう」
ぎこちなく紙袋を受け取った影山は、なぜかそのまま固まっている。
まるでどうしていいか分からないという感じだ。
「ねっ、開けてみて」
「おう」
ボール捌きとは全く違うガサガサという不器用な手つきで紙袋を開けた影山は、プレゼントを取り出した。
「マフラー…と、手袋」
ターコイズブルーのマフラーと、お揃いの色の手袋。
「初めてだからあんまり上手に編めなかったけど…愛だけはたっぷり込めたから」
「や、そんな事ねーって。すっげー良くできてるよ!ありがとな、幸子!」
「どういたしまして」
すごく喜んでくれている。
それがとても幸せだ。
「貸して。巻いてあげる」
影山からマフラーを受け取ると、少し背伸びしてマフラーを首にかけた。
長身の影山は、背の低い幸子に合わせて身を屈めてくれる。
近くでみる影山の顔は耳まで真っ赤だ。照れている彼は何だか可愛いなと思いながらマフラーを巻いていると、不意に腰を引き寄せられた。
「…っ、幸子…!!」
「と…び……っ、ん!」
気持ちが抑えきれなくなった影山が性急に唇を重ねてくる。
少しかさついた唇は、しかしとても熱かった。
唇が離れる。
間近で見る互いの顔はりんごよりも赤く。
それが可笑しくて、どちらからともなく笑いあった。
「お誕生日おめでとう――飛雄!」
「おう!」
最高の一日だ。
Happy Birthday 12/22!
幸子は鞄と一緒に提げていた紙袋を影山に差し出した。
「これ、飛雄に」
「?」
「誕生日プレゼント」
そう。今日は12月22日――影山の誕生日だ。
当の影山は、幸子に言われて今日が自分の誕生日である事を思い出したらしい。
「思い出した?」
「おう」
「じゃあ…受け取ってくれる?」
「おう」
ぎこちなく紙袋を受け取った影山は、なぜかそのまま固まっている。
まるでどうしていいか分からないという感じだ。
「ねっ、開けてみて」
「おう」
ボール捌きとは全く違うガサガサという不器用な手つきで紙袋を開けた影山は、プレゼントを取り出した。
「マフラー…と、手袋」
ターコイズブルーのマフラーと、お揃いの色の手袋。
「初めてだからあんまり上手に編めなかったけど…愛だけはたっぷり込めたから」
「や、そんな事ねーって。すっげー良くできてるよ!ありがとな、幸子!」
「どういたしまして」
すごく喜んでくれている。
それがとても幸せだ。
「貸して。巻いてあげる」
影山からマフラーを受け取ると、少し背伸びしてマフラーを首にかけた。
長身の影山は、背の低い幸子に合わせて身を屈めてくれる。
近くでみる影山の顔は耳まで真っ赤だ。照れている彼は何だか可愛いなと思いながらマフラーを巻いていると、不意に腰を引き寄せられた。
「…っ、幸子…!!」
「と…び……っ、ん!」
気持ちが抑えきれなくなった影山が性急に唇を重ねてくる。
少しかさついた唇は、しかしとても熱かった。
唇が離れる。
間近で見る互いの顔はりんごよりも赤く。
それが可笑しくて、どちらからともなく笑いあった。
「お誕生日おめでとう――飛雄!」
「おう!」
最高の一日だ。
Happy Birthday 12/22!