GW遠征合宿‼︎2
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合宿所は基本的に自炊なので、マネージャーの幸子が必然的に食事担当を兼ねている。
だが一人で監督 コーチ 部員全員分の食事を賄うのは結構大変だ。その為1年部員が日替わりで一人、料理補佐にあたる事に決定した。
それで言うと今日の当番は犬岡だった。
早朝5時。
目覚ましと共に起床した犬岡は、バシャバシャと顔を洗いガシガシと歯を磨き、幸子の待つ食堂へ向かった。
寝起きは良いので、早朝とはいえシャキッと爽やかな顔をしている。
「おはざーッス!」
「ウィーッス」
応えたのは黒尾。
キッチンに立ち包丁を手にキャベツと格闘している。
幸子がいない事を不思議に思いながらも犬岡はキッチンへと近づいていった。
「黒尾さん! おはざーッス。クロさんも朝食当番でしたっけ?」
「幸子が来るまでの手伝いだ」
「幸子さん、具合でも悪いんですか?」
「いや、ちょっと寝坊してな。風呂入ってから来る」
犬岡は特に気にも留めずに「そうなんですか」と納得する。
「にしても、案外難しいよな、料理って。幸子に言われてキャベツ切ってみたけどさ、俺にゃ向いてねーな」
「俺も料理に関しては黒尾さんと同じですよ」
まな板の側にあるザルには山盛りの千切りキャベツが置かれている。分厚くてかなり不揃いだ。
「他に幸子さんからお願いされた仕事はありますか?」
「ああ、メシ炊いといてくれって言われたっけな」
「分かりました。そっちは俺がやっちゃいますね!」
犬岡は合宿所備え付けの米びつをゴソゴソと漁りだした。
「それにしても黒尾さん、朝から元気そうですね。昨日の疲れ、全然引き摺ってない感じで!!」
「上手く発散してるからなー」
「へえ、さすが黒尾さん!」
各々の仕事をしながら会話を交わしていると、慌てた様子の幸子が現れた。
「おはよう!」
「幸子さん、おはざーッス!」
「遅れてごめんね」
「いえ、大丈夫です。ご飯炊いておきました」
「ありがとう、犬岡くん。鉄朗も、キャベツありがとう。直ぐにご飯の支度始めるね」
エプロンをつけながら振り返った幸子を見て犬岡は首を傾げた。
「あれ、幸子さん。そこ大丈夫ですか?」
「えっ…?」
「ほら、喉のところ。赤くなってる。虫に刺されたんじゃないですか?」
「――?!!!」
一気に顔が火照った。
この痕はあれだ。
明け方についたのだ。
いや、つけられたのだ!
動揺しながら赤に染めた張本人を振り向くと、黒尾はニヤニヤと笑いながら、
「幸子。結構目立ってるぜ、それ」
などとしれっと応える。
「ちょ、ちょーっと待っててね、犬岡くん。私、用事思いだしちゃった…!」
「?……あ、はい」
そうしてパタパタと急いで自室へ戻る。
ファンデーションでうまく誤魔化せるだろうか。
だが一人で監督 コーチ 部員全員分の食事を賄うのは結構大変だ。その為1年部員が日替わりで一人、料理補佐にあたる事に決定した。
それで言うと今日の当番は犬岡だった。
早朝5時。
目覚ましと共に起床した犬岡は、バシャバシャと顔を洗いガシガシと歯を磨き、幸子の待つ食堂へ向かった。
寝起きは良いので、早朝とはいえシャキッと爽やかな顔をしている。
「おはざーッス!」
「ウィーッス」
応えたのは黒尾。
キッチンに立ち包丁を手にキャベツと格闘している。
幸子がいない事を不思議に思いながらも犬岡はキッチンへと近づいていった。
「黒尾さん! おはざーッス。クロさんも朝食当番でしたっけ?」
「幸子が来るまでの手伝いだ」
「幸子さん、具合でも悪いんですか?」
「いや、ちょっと寝坊してな。風呂入ってから来る」
犬岡は特に気にも留めずに「そうなんですか」と納得する。
「にしても、案外難しいよな、料理って。幸子に言われてキャベツ切ってみたけどさ、俺にゃ向いてねーな」
「俺も料理に関しては黒尾さんと同じですよ」
まな板の側にあるザルには山盛りの千切りキャベツが置かれている。分厚くてかなり不揃いだ。
「他に幸子さんからお願いされた仕事はありますか?」
「ああ、メシ炊いといてくれって言われたっけな」
「分かりました。そっちは俺がやっちゃいますね!」
犬岡は合宿所備え付けの米びつをゴソゴソと漁りだした。
「それにしても黒尾さん、朝から元気そうですね。昨日の疲れ、全然引き摺ってない感じで!!」
「上手く発散してるからなー」
「へえ、さすが黒尾さん!」
各々の仕事をしながら会話を交わしていると、慌てた様子の幸子が現れた。
「おはよう!」
「幸子さん、おはざーッス!」
「遅れてごめんね」
「いえ、大丈夫です。ご飯炊いておきました」
「ありがとう、犬岡くん。鉄朗も、キャベツありがとう。直ぐにご飯の支度始めるね」
エプロンをつけながら振り返った幸子を見て犬岡は首を傾げた。
「あれ、幸子さん。そこ大丈夫ですか?」
「えっ…?」
「ほら、喉のところ。赤くなってる。虫に刺されたんじゃないですか?」
「――?!!!」
一気に顔が火照った。
この痕はあれだ。
明け方についたのだ。
いや、つけられたのだ!
動揺しながら赤に染めた張本人を振り向くと、黒尾はニヤニヤと笑いながら、
「幸子。結構目立ってるぜ、それ」
などとしれっと応える。
「ちょ、ちょーっと待っててね、犬岡くん。私、用事思いだしちゃった…!」
「?……あ、はい」
そうしてパタパタと急いで自室へ戻る。
ファンデーションでうまく誤魔化せるだろうか。