GW遠征合宿‼︎2
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夜明け前。幸子はふと目を覚ました。
密着するように隣に横になっている黒尾はまだ深い眠りについているようだ。
規則正しい寝息に混じり、時折 グー…とイビキが聞こえてくる。…疲れているのだろう。
壁にかけられた時計に視線だけ動かしてみれば、時刻は深夜3時半をすぎた所だった。
朝食の準備がありどうせ早起きするにせよ、まだ早すぎる時間だ。
昨夜、暗闇が怖くて点けっぱなしにしてくれと頼んだ豆電球が、ぼんやりと室内を照らしている。
カーテンの外の墨色がほんの僅か和らいでいるのを感じ、幸子は完全に電気を消そうと上体を起こした。
途端に電気の紐を掴もうと伸ばしかけた腕が大きな手に制される。
「幸子…?」
「ごめん、起こしちゃった?」
「ん、ああ。気にすんな。それより……」
寝ぼけ眼(まなこ)の黒尾の口角が引き上がる。
「なに幸子、お前誘ってんの?」
言われて黒尾の視線の先…布団からはみ出た自分の上半身を見る。
昨夜黒尾がつけた赤い痕が点々とついた白い肌が露になっていた。
「っ、きゃあぁあっ!!」
思わず悲鳴を上げ、横たわる黒尾の胸板で隠すように自分の体を押し付けた。
そうだ。昨夜黒尾とそういう行為をしたのだ。
「残念。いい眺めだったのに~」
からかうようにククッと笑う黒尾に頬が火を吹きそうになる。
「っ、鉄朗の意地悪っ!!」
「そんな俺も好きなクセに」
「……~っ」
ああ、本当に彼には敵わない。
真っ赤になって己の胸に顔を押し付けたまま何も言わない幸子の背中を手のひらで撫で下ろすと、彼女の体が大袈裟にビクリと震えた。
「幸子」
「…っ」
「期待してたりする?」
「してな…っ、…んぅ」
否定しようと慌てて顔を上げると、待ち構えていたかのように近づいていた黒尾に唇を奪われた。
一度抱かれているせいか幸子の体は簡単に熱を帯びる。だが、
「だめ…てつ、ろ。もう少し、寝て。疲れ、取らなくちゃ…!!」
「だから今疲れを取ってんだろーが」
ニヤリと笑った黒尾の濡れた唇が喉元にきつく吸い付き、離れる。
「朝食!」
「……ん?」
「朝食作らなくちゃ。だから、」
「それまでに終わらせればいいんだな」
「ち、が……っ!!」
自己完結した黒尾はもう、幸子の話など聞いていなかった。そんな強引な所も許し受け入れてしまうのは惚れた弱みか。
密着するように隣に横になっている黒尾はまだ深い眠りについているようだ。
規則正しい寝息に混じり、時折 グー…とイビキが聞こえてくる。…疲れているのだろう。
壁にかけられた時計に視線だけ動かしてみれば、時刻は深夜3時半をすぎた所だった。
朝食の準備がありどうせ早起きするにせよ、まだ早すぎる時間だ。
昨夜、暗闇が怖くて点けっぱなしにしてくれと頼んだ豆電球が、ぼんやりと室内を照らしている。
カーテンの外の墨色がほんの僅か和らいでいるのを感じ、幸子は完全に電気を消そうと上体を起こした。
途端に電気の紐を掴もうと伸ばしかけた腕が大きな手に制される。
「幸子…?」
「ごめん、起こしちゃった?」
「ん、ああ。気にすんな。それより……」
寝ぼけ眼(まなこ)の黒尾の口角が引き上がる。
「なに幸子、お前誘ってんの?」
言われて黒尾の視線の先…布団からはみ出た自分の上半身を見る。
昨夜黒尾がつけた赤い痕が点々とついた白い肌が露になっていた。
「っ、きゃあぁあっ!!」
思わず悲鳴を上げ、横たわる黒尾の胸板で隠すように自分の体を押し付けた。
そうだ。昨夜黒尾とそういう行為をしたのだ。
「残念。いい眺めだったのに~」
からかうようにククッと笑う黒尾に頬が火を吹きそうになる。
「っ、鉄朗の意地悪っ!!」
「そんな俺も好きなクセに」
「……~っ」
ああ、本当に彼には敵わない。
真っ赤になって己の胸に顔を押し付けたまま何も言わない幸子の背中を手のひらで撫で下ろすと、彼女の体が大袈裟にビクリと震えた。
「幸子」
「…っ」
「期待してたりする?」
「してな…っ、…んぅ」
否定しようと慌てて顔を上げると、待ち構えていたかのように近づいていた黒尾に唇を奪われた。
一度抱かれているせいか幸子の体は簡単に熱を帯びる。だが、
「だめ…てつ、ろ。もう少し、寝て。疲れ、取らなくちゃ…!!」
「だから今疲れを取ってんだろーが」
ニヤリと笑った黒尾の濡れた唇が喉元にきつく吸い付き、離れる。
「朝食!」
「……ん?」
「朝食作らなくちゃ。だから、」
「それまでに終わらせればいいんだな」
「ち、が……っ!!」
自己完結した黒尾はもう、幸子の話など聞いていなかった。そんな強引な所も許し受け入れてしまうのは惚れた弱みか。