GW遠征合宿‼︎
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「あっ、鉄朗。押入れにもう一組お布団が――って、なにしてんの?!」
「なにしてんのって、寝よーとしてんの」
ちゃっかりと幸子の布団に横になろうとしている黒尾に思わずツッコミを入れてしまった。
「一緒に寝てって言ったろ」
「そ、そういう意味で言ったんじゃない…っ!!」
「……だめ?」
「だ、だめって言うか……鉄朗おっきいから、私の寝るスペースがないし」
拒みきれずに訳の分からない理由を述べてしまう。
それなら…と黒尾は徐に立ち上がり、押入れから敷き布団を出し並べて敷いた。
片方の敷き布団の横に枕をふたつ並べる。即席セミダブル布団だ。
「これで広くなったな」
「……」
「ホラ、来いよ」
なんという強引な。
あっけに取られていた幸子だったが「灯り消すぞ」の声に、慌てて布団に胡座をかいて座る黒尾へ飛びついた。
「全部消さないでね! 豆電球だけはつけておいて」
「へいへい」
黒尾はニヤニヤしながら長い手を伸ばして電灯の紐を引っ張った。部屋が暖色系のほの明るさに包まれ、黒尾は幸子を抱いたまま布団へと横たわった。
「無理言ってごめんね。ありがとう、鉄朗」
「無理なんて言われてねえ――が、」
ニッと笑った黒尾の表情が締まる。そのギャップに不覚にも胸が高鳴った。
「幸子、あんま俺に変なヤキモチ妬かせんな」
「鉄朗…?」
「あの部屋で寝てーとか…あいつらにお前の無防備な寝顔なんて見せられるかっつーの」
「?!!」
大部屋での黒尾の不機嫌の理由はそれだったのか。
愛されてると知り、気持ちがじんわりと温まる。幸子は隣に寝ている黒尾の頬にそっと手を添えた。
「ごめんね、鉄朗。……大好き」
「…っ」
「っ、きゃっ」
突然両手首を押さえつけられ体を仰向けにされた。驚いて見開いた視界がのし掛かってきた黒尾でいっぱいになる。
「て、鉄朗…?!」
「幸子。抱いていいよな」
「えっ!? ちょ、ちょっと待って…!!」
「んなコト言われて我慢できる男なんているか」
「な、に……っ、ん!」
近づいてきた黒尾の唇が幸子のそれに触れ、ちゅっと小さなリップ音を立てた。
触れるだけを数度繰り返したあと、口づけは深くなっていく。
「誘ったのはお前だ。責任取ってもらうぞ」
そう言って笑う黒尾の笑顔はいつもの食えないそれで。
首筋に吸い付いてくる彼の髪がくすぐったいと思いながら、身も心も幸せに満たされていくのを感じた。
「なにしてんのって、寝よーとしてんの」
ちゃっかりと幸子の布団に横になろうとしている黒尾に思わずツッコミを入れてしまった。
「一緒に寝てって言ったろ」
「そ、そういう意味で言ったんじゃない…っ!!」
「……だめ?」
「だ、だめって言うか……鉄朗おっきいから、私の寝るスペースがないし」
拒みきれずに訳の分からない理由を述べてしまう。
それなら…と黒尾は徐に立ち上がり、押入れから敷き布団を出し並べて敷いた。
片方の敷き布団の横に枕をふたつ並べる。即席セミダブル布団だ。
「これで広くなったな」
「……」
「ホラ、来いよ」
なんという強引な。
あっけに取られていた幸子だったが「灯り消すぞ」の声に、慌てて布団に胡座をかいて座る黒尾へ飛びついた。
「全部消さないでね! 豆電球だけはつけておいて」
「へいへい」
黒尾はニヤニヤしながら長い手を伸ばして電灯の紐を引っ張った。部屋が暖色系のほの明るさに包まれ、黒尾は幸子を抱いたまま布団へと横たわった。
「無理言ってごめんね。ありがとう、鉄朗」
「無理なんて言われてねえ――が、」
ニッと笑った黒尾の表情が締まる。そのギャップに不覚にも胸が高鳴った。
「幸子、あんま俺に変なヤキモチ妬かせんな」
「鉄朗…?」
「あの部屋で寝てーとか…あいつらにお前の無防備な寝顔なんて見せられるかっつーの」
「?!!」
大部屋での黒尾の不機嫌の理由はそれだったのか。
愛されてると知り、気持ちがじんわりと温まる。幸子は隣に寝ている黒尾の頬にそっと手を添えた。
「ごめんね、鉄朗。……大好き」
「…っ」
「っ、きゃっ」
突然両手首を押さえつけられ体を仰向けにされた。驚いて見開いた視界がのし掛かってきた黒尾でいっぱいになる。
「て、鉄朗…?!」
「幸子。抱いていいよな」
「えっ!? ちょ、ちょっと待って…!!」
「んなコト言われて我慢できる男なんているか」
「な、に……っ、ん!」
近づいてきた黒尾の唇が幸子のそれに触れ、ちゅっと小さなリップ音を立てた。
触れるだけを数度繰り返したあと、口づけは深くなっていく。
「誘ったのはお前だ。責任取ってもらうぞ」
そう言って笑う黒尾の笑顔はいつもの食えないそれで。
首筋に吸い付いてくる彼の髪がくすぐったいと思いながら、身も心も幸せに満たされていくのを感じた。