夏合宿‼︎ 2日目 夜食
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なぜ黒尾がここに…?!暫し茫然と彼を見つめたまま言葉を失ってしまう。
腰に手を充てた黒尾はそんな幸子の様子に苦笑した。
「いや驚きすぎだろ」
「だ、だって!何でここに……自主練は?!」
「抜けてきた」
しれっと応えた黒尾は、まだ状況を飲み込めていない幸子の傍まで歩みを進める。
「ていうかお前、充電切れんの早すぎだろ!?」
愉快そうに笑う黒尾。からかう口調と裏腹に声音はとても優しい。
幸子は鼻の奥がツンとするのを感じた。
「充電切れて…ないもん」
「なら何でそんな顔してんだよ」
「そんな、顔…?」
「甘え顔」
「…!」
ああ、図星だ。長い付き合いのせいか、黒尾は幸子の何気ない表情や行動、仕種にとても敏感である。
「ホラ」
と片膝をついて幸子の目線に合わせた黒尾が両腕を広げた。
「な、なあに…?」
「充電。すんだろ?」
「いいよ…っ」
「良くない。いいから来いって」
焦れた黒尾が躊躇う幸子の背中へと大きな手を回す。そのまま温かい腕の中へと導いてくれた。
「甘えん坊の幸子ちゃん」
そう言って黒尾は笑う。
黒尾の温もりと匂いは、幸子の中のモヤモヤを払拭していき…。
「帰ったらたくさん構ってやっから」
埋めていた温かい胸から顔を上げると間近の黒尾と目があった。
甘え顔、なんて…。本当にそんな顔をしているのならば、きっと今自分が何を望んでいるのか、黒尾にはお見通しなんだろう。
「てつろ…っ」
恋人を呼ぶ声は、自分でも恥ずかしいくらいに甘い。それを合図に黒尾の顔がゆっくりと近づいてきた…。
重なる唇。
唇から全身に染み渡る愛しさと安心感が心地好い。
「んっ…」
唇が離れると小さく声が洩れる。それを飲み込むように、黒尾の唇がまた幸子の唇を塞ぐ。
自分はこの男に心から愛されているのだと…そう実感するのに充分だった。
「んっ、鉄……っ、?!!」
唇を離し閉じていた目を開いた瞬間、幸子の瞳が大きく開かれた。
自分と同じ。
驚愕する目と目が合い、甘い一時から一気に現実に引き戻された。
腰に手を充てた黒尾はそんな幸子の様子に苦笑した。
「いや驚きすぎだろ」
「だ、だって!何でここに……自主練は?!」
「抜けてきた」
しれっと応えた黒尾は、まだ状況を飲み込めていない幸子の傍まで歩みを進める。
「ていうかお前、充電切れんの早すぎだろ!?」
愉快そうに笑う黒尾。からかう口調と裏腹に声音はとても優しい。
幸子は鼻の奥がツンとするのを感じた。
「充電切れて…ないもん」
「なら何でそんな顔してんだよ」
「そんな、顔…?」
「甘え顔」
「…!」
ああ、図星だ。長い付き合いのせいか、黒尾は幸子の何気ない表情や行動、仕種にとても敏感である。
「ホラ」
と片膝をついて幸子の目線に合わせた黒尾が両腕を広げた。
「な、なあに…?」
「充電。すんだろ?」
「いいよ…っ」
「良くない。いいから来いって」
焦れた黒尾が躊躇う幸子の背中へと大きな手を回す。そのまま温かい腕の中へと導いてくれた。
「甘えん坊の幸子ちゃん」
そう言って黒尾は笑う。
黒尾の温もりと匂いは、幸子の中のモヤモヤを払拭していき…。
「帰ったらたくさん構ってやっから」
埋めていた温かい胸から顔を上げると間近の黒尾と目があった。
甘え顔、なんて…。本当にそんな顔をしているのならば、きっと今自分が何を望んでいるのか、黒尾にはお見通しなんだろう。
「てつろ…っ」
恋人を呼ぶ声は、自分でも恥ずかしいくらいに甘い。それを合図に黒尾の顔がゆっくりと近づいてきた…。
重なる唇。
唇から全身に染み渡る愛しさと安心感が心地好い。
「んっ…」
唇が離れると小さく声が洩れる。それを飲み込むように、黒尾の唇がまた幸子の唇を塞ぐ。
自分はこの男に心から愛されているのだと…そう実感するのに充分だった。
「んっ、鉄……っ、?!!」
唇を離し閉じていた目を開いた瞬間、幸子の瞳が大きく開かれた。
自分と同じ。
驚愕する目と目が合い、甘い一時から一気に現実に引き戻された。