夏合宿‼︎ 2日目
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「木梨さん、差し入れありがとうございました」
「赤葦くん…?!」
巡り始めた感情が赤葦の存在により奥へと引っ込んでいく…。
「どう致しまして。喜んで貰えて良かったよ」
「自主練すると腹が空くんで大歓迎ですよ」
理知的な赤葦は一見取っ付きにくく感じるが、意外と遊び心もあり話し易く、他校の選手の中では仲は良い方だ。
「それに、黒尾さんを長時間お借りする形になってすみません」
「ううん。鉄朗もいい刺激になってると思うよ」
「木兎さんのスパイク練 際限なくて」
「ははっ、赤葦くんもご苦労さま」
木兎という大エースが惜しみなく力を発揮できるのは、この若きセッターのサポートあってに他ならない。それは練習と言えど例外ではなかった。
「この後も練習続けるんでしょ?」
「はい。木梨さんの差し入れにより、木兎さんのヤル気メーターはMAXに上がったでしょうから」
「…なんか、ごめんね」
「木梨さんが謝る所じゃないですよ。むしろこっちこそ、黒尾さんとの貴重な時間を木兎さんが邪魔してしまいすみません」
「?!――」
さすがセッター。状況をよく見ている。
幸子は苦笑を浮かべて赤葦の言葉をわざと聞き流した。
「そろそろ行くね。赤葦くん、鉄朗をよろしく。仁花ちゃーん!そろそろ戻るよーっ」
「はいっス!」
犬岡や芝山と会話を交わしていた谷地に声をかけ、あっという間に空になった皿とペットボトルを手早く片付けた。そして谷地と連れ立って第3体育館を後にした。
「よっしゃー!もういっポーン!」
幸子達が去った後の第3体育館では、夜食パワーで張り切った木兎が一人燃え上がっていた。
「あー…すまん。俺ちょっとだけ抜けるわ」
「突然なんだよ黒尾ッ?!」
やる気に水を注され不服そうな木兎。
「黒尾がいねーと練習になんねえじゃん!」
「抜けても構いませんよ、黒尾さん」
「あかーし!」
あっさりと許可を出した赤葦に木兎はもう驚きを隠せない。
「少し抜けるだけなんですから、戻ってからスパイク練に付き合って貰えばいいじゃないですか」
「ああ、そりゃそうか」
首を捻りつつも納得した木兎から、黒尾に視線を流す赤葦。
「そういうワケですから」
「悪ィな赤葦。後頼むわ」
黒尾はしなやかに体育館を飛び出した。
「赤葦くん…?!」
巡り始めた感情が赤葦の存在により奥へと引っ込んでいく…。
「どう致しまして。喜んで貰えて良かったよ」
「自主練すると腹が空くんで大歓迎ですよ」
理知的な赤葦は一見取っ付きにくく感じるが、意外と遊び心もあり話し易く、他校の選手の中では仲は良い方だ。
「それに、黒尾さんを長時間お借りする形になってすみません」
「ううん。鉄朗もいい刺激になってると思うよ」
「木兎さんのスパイク練 際限なくて」
「ははっ、赤葦くんもご苦労さま」
木兎という大エースが惜しみなく力を発揮できるのは、この若きセッターのサポートあってに他ならない。それは練習と言えど例外ではなかった。
「この後も練習続けるんでしょ?」
「はい。木梨さんの差し入れにより、木兎さんのヤル気メーターはMAXに上がったでしょうから」
「…なんか、ごめんね」
「木梨さんが謝る所じゃないですよ。むしろこっちこそ、黒尾さんとの貴重な時間を木兎さんが邪魔してしまいすみません」
「?!――」
さすがセッター。状況をよく見ている。
幸子は苦笑を浮かべて赤葦の言葉をわざと聞き流した。
「そろそろ行くね。赤葦くん、鉄朗をよろしく。仁花ちゃーん!そろそろ戻るよーっ」
「はいっス!」
犬岡や芝山と会話を交わしていた谷地に声をかけ、あっという間に空になった皿とペットボトルを手早く片付けた。そして谷地と連れ立って第3体育館を後にした。
「よっしゃー!もういっポーン!」
幸子達が去った後の第3体育館では、夜食パワーで張り切った木兎が一人燃え上がっていた。
「あー…すまん。俺ちょっとだけ抜けるわ」
「突然なんだよ黒尾ッ?!」
やる気に水を注され不服そうな木兎。
「黒尾がいねーと練習になんねえじゃん!」
「抜けても構いませんよ、黒尾さん」
「あかーし!」
あっさりと許可を出した赤葦に木兎はもう驚きを隠せない。
「少し抜けるだけなんですから、戻ってからスパイク練に付き合って貰えばいいじゃないですか」
「ああ、そりゃそうか」
首を捻りつつも納得した木兎から、黒尾に視線を流す赤葦。
「そういうワケですから」
「悪ィな赤葦。後頼むわ」
黒尾はしなやかに体育館を飛び出した。