夏合宿‼︎ 2日目
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第3体育館には黒尾や梟谷の木兎 赤葦だけでなく、音駒の(孤爪除く)レギュラー陣も揃っていた。
激しい練習で腹を空かせていたのだろう。おにぎりを見た途端、一同は歓声をあげて群がってきた。
「たくさんあるからどんどん食べてねーっ」
幸子はパイプ椅子の上に皿を乗せてみんなが食べやすいようにおにぎりをセッティングした。それからスポーツドリンクとお茶を紙コップに一杯ずつ注ぎ、タオルで汗を拭いている黒尾に近寄る。
「お疲れさまっ」
「おう、サンキューな」
ニッと笑いスポーツドリンクを受け取った黒尾は喉を潤す様に一気に飲み干す。それがごくごくと喉を通過する様を眺めながら、黒尾が一息つくのを待って話しかけた。
「他のみんなもここで練習してたんだね」
「気がついたら増えてた。……おお、幸子にしては気が利くな」
「しては、は余計っ」
さりげなく空になった紙コップを受け取り、入れ替えにお茶の紙コップを差し出した幸子を黒尾がからかう。多分に照れも入っているのだろう。
「それと、これ」
ポケットからおにぎりを取り出し、それも黒尾に手渡す。
「これね、鉄朗にだけ特別なおにぎりなんだよ」
「皿の上じゃなくてポケットから登場した幸子の温もりつきおにぎりだもんな。確かに特別だ」
「……っ、違っ!具が特別なのっ。これだけ鮭で他のは全部梅干し」
そうなのだ。黒尾へ渡したおにぎりのみ、実は明日の朝食に出る鮭の切り身を失敬して握った特別なおにぎりなのである。
「んじゃ、幸子の愛情が詰まった有難~いおにぎりを美味しく頂くとしますか」
「っ…」
言われようが恥ずかしい!
――だが、黒尾が喜んでくれているのならやっぱり幸せな事に変わりなかった。
激しい練習で腹を空かせていたのだろう。おにぎりを見た途端、一同は歓声をあげて群がってきた。
「たくさんあるからどんどん食べてねーっ」
幸子はパイプ椅子の上に皿を乗せてみんなが食べやすいようにおにぎりをセッティングした。それからスポーツドリンクとお茶を紙コップに一杯ずつ注ぎ、タオルで汗を拭いている黒尾に近寄る。
「お疲れさまっ」
「おう、サンキューな」
ニッと笑いスポーツドリンクを受け取った黒尾は喉を潤す様に一気に飲み干す。それがごくごくと喉を通過する様を眺めながら、黒尾が一息つくのを待って話しかけた。
「他のみんなもここで練習してたんだね」
「気がついたら増えてた。……おお、幸子にしては気が利くな」
「しては、は余計っ」
さりげなく空になった紙コップを受け取り、入れ替えにお茶の紙コップを差し出した幸子を黒尾がからかう。多分に照れも入っているのだろう。
「それと、これ」
ポケットからおにぎりを取り出し、それも黒尾に手渡す。
「これね、鉄朗にだけ特別なおにぎりなんだよ」
「皿の上じゃなくてポケットから登場した幸子の温もりつきおにぎりだもんな。確かに特別だ」
「……っ、違っ!具が特別なのっ。これだけ鮭で他のは全部梅干し」
そうなのだ。黒尾へ渡したおにぎりのみ、実は明日の朝食に出る鮭の切り身を失敬して握った特別なおにぎりなのである。
「んじゃ、幸子の愛情が詰まった有難~いおにぎりを美味しく頂くとしますか」
「っ…」
言われようが恥ずかしい!
――だが、黒尾が喜んでくれているのならやっぱり幸せな事に変わりなかった。