夏合宿‼︎ 1日目 夜
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最初に飛び出してから小一時間が経った頃、幸子は宿泊部屋に戻った。
「あっ、幸子ちゃん何処行ってたの?」
「秘密特訓♪」
尋ねてきた宮ノ下に応えると、幸子は大急ぎで風呂の支度を始めた。早く汗を流したい。
「私、お風呂行ってくるね!」
そうしてまた慌ただしく教室を後にした。
―――――‥‥
脱衣所に到着し、ジャージを脱いだ所でハッとした。
(そう言えば私……!)
鏡に写った自分の姿を見て我に返る。
そうだ、自分の肌には今、黒尾の痕があるのをすっかり忘れていた!
思い出してしまうと事態はどんどん幸子の中で深刻になっていく。
(さ、澤村くん…気づいてなかったよね!?)
練習が楽しくてすっかり頭から抜け落ちてしまっていた為、暑いからとジャージを脱いでしまったではないか。――痛恨のミスだ!
「(いやでも暗かったし、きっと大丈夫。バレてないよ…!)……きゃっ」
その時 突然脱衣所の引き戸がガラガラと音を立てて開き、幸子は天井に頭をぶつけるのではないかと思うくらい跳び上がった。
「き、潔子ちゃん!?」
「幸子も今からお風呂?」
現れたのは清水だった。
バスタオル等抱えているのと言動から察するに、当然だが入浴に来たらしい。
「まだお風呂入ってなかったの!?」
「うん、マネの仕事が残ってたから。幸子は……!?」
と近づいてきた清水の足が止まり、瞬間的にその目が幸子の首筋に注がれた。
「……なるほど。それで厚着してたんだね」
「……っ」
バレてしまった…。
悪戯っぽい表情の清水に、ただただ赤面しながら頷くしかなかった。
2人並んで広々とした大浴場でのんびり湯に浸かる。
「でも黒尾君て意外とヤキモチ妬きなんだね」
「そうでもないと思うけど…。ヤキモチ妬くのはいつも私の方だもん」
黒尾はいつも余裕たっぷりに笑っていて、ヤキモチを妬いているのは自分の方だ。
そう思いながら応えれば、清水は先程と同じニヤリとした笑みを浮かべる。
「ヤキモチ妬きじゃない人が、そんなにたくさんキスマークつけたりしないよ」
「――~っ」
今自分の顔が赤いのはのぼせた訳ではないと断言できる。だが、
(ヤキモチ妬くくらい鉄朗が私の事好きでいてくれてるって考えると、ちょっと嬉しいかも…)
清水の言葉に羞恥を煽られながらも、幸子はじんわりと幸せを感じていた。
「あっ、幸子ちゃん何処行ってたの?」
「秘密特訓♪」
尋ねてきた宮ノ下に応えると、幸子は大急ぎで風呂の支度を始めた。早く汗を流したい。
「私、お風呂行ってくるね!」
そうしてまた慌ただしく教室を後にした。
―――――‥‥
脱衣所に到着し、ジャージを脱いだ所でハッとした。
(そう言えば私……!)
鏡に写った自分の姿を見て我に返る。
そうだ、自分の肌には今、黒尾の痕があるのをすっかり忘れていた!
思い出してしまうと事態はどんどん幸子の中で深刻になっていく。
(さ、澤村くん…気づいてなかったよね!?)
練習が楽しくてすっかり頭から抜け落ちてしまっていた為、暑いからとジャージを脱いでしまったではないか。――痛恨のミスだ!
「(いやでも暗かったし、きっと大丈夫。バレてないよ…!)……きゃっ」
その時 突然脱衣所の引き戸がガラガラと音を立てて開き、幸子は天井に頭をぶつけるのではないかと思うくらい跳び上がった。
「き、潔子ちゃん!?」
「幸子も今からお風呂?」
現れたのは清水だった。
バスタオル等抱えているのと言動から察するに、当然だが入浴に来たらしい。
「まだお風呂入ってなかったの!?」
「うん、マネの仕事が残ってたから。幸子は……!?」
と近づいてきた清水の足が止まり、瞬間的にその目が幸子の首筋に注がれた。
「……なるほど。それで厚着してたんだね」
「……っ」
バレてしまった…。
悪戯っぽい表情の清水に、ただただ赤面しながら頷くしかなかった。
2人並んで広々とした大浴場でのんびり湯に浸かる。
「でも黒尾君て意外とヤキモチ妬きなんだね」
「そうでもないと思うけど…。ヤキモチ妬くのはいつも私の方だもん」
黒尾はいつも余裕たっぷりに笑っていて、ヤキモチを妬いているのは自分の方だ。
そう思いながら応えれば、清水は先程と同じニヤリとした笑みを浮かべる。
「ヤキモチ妬きじゃない人が、そんなにたくさんキスマークつけたりしないよ」
「――~っ」
今自分の顔が赤いのはのぼせた訳ではないと断言できる。だが、
(ヤキモチ妬くくらい鉄朗が私の事好きでいてくれてるって考えると、ちょっと嬉しいかも…)
清水の言葉に羞恥を煽られながらも、幸子はじんわりと幸せを感じていた。