君の生まれた日
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11月12日。秋らしく肌寒さを感じる一日。快晴。
部活を終えた幸子は、居候させて貰っている女子バレー部部室で制服に着替えながら迫る11月17日――‥黒尾の誕生日に想いを巡らせていた。
(プレゼント、何あげようかな)
連日の部活でゆっくりと選びに行く暇がないのが悩みの種だ。だからといって黒尾に欲しいものを尋ねれば、昨年のように「幸子」と言われ赤面してしまうに違いない。
(思い出に残って、それでいて鉄朗が喜んでくれるもの…)
バレー用品?
最新のゲーム?(…これはどちらかと言えば孤爪が喜びそうだが)
「木梨さん、なんだか難しい顔してるね。黒尾と喧嘩でもしたの?」
通りがかった女子バレー部主将が冗談混じりに声をかけてくれる。
「ううん、そういう訳じゃないんだけど」
「だよねー。黒尾と木梨さんが喧嘩してる姿なんて想像できないからさ」
「そ、そうかな…」
実際そんなに喧嘩した事はないが、面と向かって言われると恥ずかしい。
「でも、それじゃ何があったの?」
「あ、うん。誕生日プレゼントをね、考えていたんだ」
「えーそんなの簡単じゃん!!」
横で話を聞いていた女子バレー部の友人が割り入る。
「プレゼントは幸子で決まりでしょ!」
「あーそれ名案だね!」
「?!!!」
黒尾の言葉を借りて言えば「デジャブるんだけど」――羞恥に苛まれながら幸子は思った。
部活を終えた幸子は、居候させて貰っている女子バレー部部室で制服に着替えながら迫る11月17日――‥黒尾の誕生日に想いを巡らせていた。
(プレゼント、何あげようかな)
連日の部活でゆっくりと選びに行く暇がないのが悩みの種だ。だからといって黒尾に欲しいものを尋ねれば、昨年のように「幸子」と言われ赤面してしまうに違いない。
(思い出に残って、それでいて鉄朗が喜んでくれるもの…)
バレー用品?
最新のゲーム?(…これはどちらかと言えば孤爪が喜びそうだが)
「木梨さん、なんだか難しい顔してるね。黒尾と喧嘩でもしたの?」
通りがかった女子バレー部主将が冗談混じりに声をかけてくれる。
「ううん、そういう訳じゃないんだけど」
「だよねー。黒尾と木梨さんが喧嘩してる姿なんて想像できないからさ」
「そ、そうかな…」
実際そんなに喧嘩した事はないが、面と向かって言われると恥ずかしい。
「でも、それじゃ何があったの?」
「あ、うん。誕生日プレゼントをね、考えていたんだ」
「えーそんなの簡単じゃん!!」
横で話を聞いていた女子バレー部の友人が割り入る。
「プレゼントは幸子で決まりでしょ!」
「あーそれ名案だね!」
「?!!!」
黒尾の言葉を借りて言えば「デジャブるんだけど」――羞恥に苛まれながら幸子は思った。