公認カップル
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アップを取り終わりスパイク練習が始まっても黒尾は姿を現さなかった。
(……鉄朗遅いな)
本日は猫又と直井も梟谷グループの会議に参加しており不在だ。
監督とコーチ、それに主将がいないからと言って部員達が練習に手を抜いたりする事はないが、黒尾が気になるのも事実だった。
「海くん、私ちょっと部室に戻るね。忘れ物しちゃったみたいなんだ」
スパイク練習が一段落するのを待ち、幸子は副主将である海に断りを入れた。海はタオルで汗を拭いながら穏やかに微笑む。
「構わないよ」
「木梨、クロを迎えに行くんだろ?」
「ち、違うよ。ホントに忘れ物して……!!」
我ながらバレバレの言い訳だと思いながら体育館を後にして部室棟までやって来た。
(まだ来てない)
そろそろ主将会議が終わっても良い時間だ。
そう思い男子バレー部の部室を覗いてみるが誰もいなかった。
(会議、長引いてるのかな)
黒尾は何にも言わないが主将はやはり大変だと思う。
校舎まで様子を見に行こうか、しかしそれはやりすぎではないかと、そんな思考を巡らせていた幸子の耳に話し声が届く。幸子は自然と声のする方を振り向いた。
「?!――」
誰がやって来たのか分かった瞬間、幸子は反射的に物影に隠れていた。
歩いて来たのは会議終わりでまだ制服姿の黒尾と――女子バレー部の主将。
(……鉄朗遅いな)
本日は猫又と直井も梟谷グループの会議に参加しており不在だ。
監督とコーチ、それに主将がいないからと言って部員達が練習に手を抜いたりする事はないが、黒尾が気になるのも事実だった。
「海くん、私ちょっと部室に戻るね。忘れ物しちゃったみたいなんだ」
スパイク練習が一段落するのを待ち、幸子は副主将である海に断りを入れた。海はタオルで汗を拭いながら穏やかに微笑む。
「構わないよ」
「木梨、クロを迎えに行くんだろ?」
「ち、違うよ。ホントに忘れ物して……!!」
我ながらバレバレの言い訳だと思いながら体育館を後にして部室棟までやって来た。
(まだ来てない)
そろそろ主将会議が終わっても良い時間だ。
そう思い男子バレー部の部室を覗いてみるが誰もいなかった。
(会議、長引いてるのかな)
黒尾は何にも言わないが主将はやはり大変だと思う。
校舎まで様子を見に行こうか、しかしそれはやりすぎではないかと、そんな思考を巡らせていた幸子の耳に話し声が届く。幸子は自然と声のする方を振り向いた。
「?!――」
誰がやって来たのか分かった瞬間、幸子は反射的に物影に隠れていた。
歩いて来たのは会議終わりでまだ制服姿の黒尾と――女子バレー部の主将。