公認カップル
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「あれ、黒尾は一緒じゃねーのか?」
「木梨が黒尾と来ないなんて珍しいね」
放課後。一人部活に顔を出した幸子に、夜久と海から開口一番かけられた声。
「鉄朗は主将会議あるから終わり次第来るよ」
そう、今日は音駒高校定例の主将会議の日だ。
各部の部長主将が一堂に会し、学校側からの伝達事項を共有する。
「ああ。そーいや今日だったよな、会議」
夜久が思い出したように頷くと、海も笑みを浮かべながら同じように頷いた。
「なるほど。それで木梨一人だったのか」
「そうだよな。お前らが一緒にいないなんて有り得ねーもんな。教室でも部活でも四六時中一緒にいるし」
「そ、そんなに一緒にいるかな…?」
自覚はないが、同じクラスであり同じ部活動をする夜久に指摘されると気になってしまう。助けを求めるように海を見れば、彼はほがらかな笑みを浮かべながら言った。
「確かに2人が別々にいる所はあまり目にしないし想像もつかないな」
「まあ、夫婦だからな」
「??!!」
いつもながら恥ずかしすぎる言われようだ。
羞恥に耐えきれず、幸子は話題を夜久に振る。
「で、でもさ…夜久くんの方がうちの部の母って感じじしない?後輩の面倒見もいいし」
夜久は山本や灰羽を始めとする後輩達の教育係のような存在で、とにかく面倒見がいい。…中身は男子バレー部の中でも男らしい部類に入るであろうが。
「げっ。おかんポジションかよ?!」
「確かに夜久はそういう所あるな」
肩を揺らして笑った海が続ける。
「教育係の夜久が母親なら父親は主将の黒尾だな」
「ええっ?!!」
まるで不服だと言わんばかりに反射的に眉を潜め大声を出してしまった幸子に驚き、2人は目を丸くした。束の間の静寂。
「――いや、ただの冗談だからそんなに心配しなくても大丈夫だよ」
「そうそう。木梨の大切な旦那サマを取ったりしねーよ。俺はシングルマザーでいいさ」
「――~~?!!!」
もう2人の顔をまともに見る事が出来なかった。苦笑いを浮かべつつも2人が自分をなだめてくれるのが逆に辛い。
「海さん、準備終わりました!」
「よし、それじゃアップを取ろう」
そこへ運良く部活の準備をしていた部員達の中から犬岡が海と夜久を呼びに来た為、話は終わった。
幸子はホッとしながらマネージャーの仕事を始めた。
「木梨が黒尾と来ないなんて珍しいね」
放課後。一人部活に顔を出した幸子に、夜久と海から開口一番かけられた声。
「鉄朗は主将会議あるから終わり次第来るよ」
そう、今日は音駒高校定例の主将会議の日だ。
各部の部長主将が一堂に会し、学校側からの伝達事項を共有する。
「ああ。そーいや今日だったよな、会議」
夜久が思い出したように頷くと、海も笑みを浮かべながら同じように頷いた。
「なるほど。それで木梨一人だったのか」
「そうだよな。お前らが一緒にいないなんて有り得ねーもんな。教室でも部活でも四六時中一緒にいるし」
「そ、そんなに一緒にいるかな…?」
自覚はないが、同じクラスであり同じ部活動をする夜久に指摘されると気になってしまう。助けを求めるように海を見れば、彼はほがらかな笑みを浮かべながら言った。
「確かに2人が別々にいる所はあまり目にしないし想像もつかないな」
「まあ、夫婦だからな」
「??!!」
いつもながら恥ずかしすぎる言われようだ。
羞恥に耐えきれず、幸子は話題を夜久に振る。
「で、でもさ…夜久くんの方がうちの部の母って感じじしない?後輩の面倒見もいいし」
夜久は山本や灰羽を始めとする後輩達の教育係のような存在で、とにかく面倒見がいい。…中身は男子バレー部の中でも男らしい部類に入るであろうが。
「げっ。おかんポジションかよ?!」
「確かに夜久はそういう所あるな」
肩を揺らして笑った海が続ける。
「教育係の夜久が母親なら父親は主将の黒尾だな」
「ええっ?!!」
まるで不服だと言わんばかりに反射的に眉を潜め大声を出してしまった幸子に驚き、2人は目を丸くした。束の間の静寂。
「――いや、ただの冗談だからそんなに心配しなくても大丈夫だよ」
「そうそう。木梨の大切な旦那サマを取ったりしねーよ。俺はシングルマザーでいいさ」
「――~~?!!!」
もう2人の顔をまともに見る事が出来なかった。苦笑いを浮かべつつも2人が自分をなだめてくれるのが逆に辛い。
「海さん、準備終わりました!」
「よし、それじゃアップを取ろう」
そこへ運良く部活の準備をしていた部員達の中から犬岡が海と夜久を呼びに来た為、話は終わった。
幸子はホッとしながらマネージャーの仕事を始めた。