GW遠征合宿‼︎
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都立音駒高校排球部は、2泊3日のゴールデンウィーク遠征で宮城県に来ていた。
本日槻木澤(つきのきざわ)高校との練習試合を終え、拠点である烏野総合運動公園合宿所での初日の夜。
「――で、2日後にはウワサの烏野高校との決戦なワケだが」
敷かれた布団の上。
胡座をかいた音駒高校2年山本が後輩達に意気揚々と演説ぶる。
「我らが因縁の相手(らしい)烏野に女子マネージャーは居るか否か!! 俺は居ない方に焼きそばパン!!」
「えーっ、俺は居た方が嬉しいから居る方で!」
「僕もですっ」
犬岡が賭け、芝山もそれに乗った。山本はそれが気に入らない。
「バカヤロウ! うちには居ねえのに向こうにだけ居たら悔しいだろうが!!」
「えぇ~…」
ビャッと指差し吼えた山本に後輩2人は困惑を返す。
「…でも、うちにも女子マネージャーいるじゃないですか。木梨先輩が」
「そーですよ。猛虎さんには幸子さんが男に見えるんですか!?」
今度は芝山の意見に犬岡が同意し結託して指摘する。
明日のスターティングメンバーを確認しながらその会話を聞いていた黒尾鉄朗は怒りを含んだ笑顔でゆっくりと山本を振り返った。
「山本ォ、テメー俺に喧嘩売ってんのか?」
「めめめ滅相もありませんっ! 幸子さんはもう売約済みというか、黒尾さんのものだという意味で!!!」
黒尾の出す不穏なオーラに気づき、山本は身振り手振り言葉を以てして全力で前言撤回する。
フンと鼻を鳴らした黒尾はまた3人に背を向け明日の予習に没頭した。
許されたと内心ホッとしてから山本は再び後輩達に向き直る。
「と、とにかくだ! うっかりもしかして美人のマネが居たりしたら、俺は絶対に許さないっ!!」
膝を拳でドンと叩き、ガバリと徐に立ち上がると窓の外に叫んだ。
「その時は覚悟しとけよ、烏野ーッ」
「山本、うるせえ!!」
ガヤガヤと煩い音駒高校排球部の大部屋の扉が控え目にノックされたのはその少し後だった。
本日槻木澤(つきのきざわ)高校との練習試合を終え、拠点である烏野総合運動公園合宿所での初日の夜。
「――で、2日後にはウワサの烏野高校との決戦なワケだが」
敷かれた布団の上。
胡座をかいた音駒高校2年山本が後輩達に意気揚々と演説ぶる。
「我らが因縁の相手(らしい)烏野に女子マネージャーは居るか否か!! 俺は居ない方に焼きそばパン!!」
「えーっ、俺は居た方が嬉しいから居る方で!」
「僕もですっ」
犬岡が賭け、芝山もそれに乗った。山本はそれが気に入らない。
「バカヤロウ! うちには居ねえのに向こうにだけ居たら悔しいだろうが!!」
「えぇ~…」
ビャッと指差し吼えた山本に後輩2人は困惑を返す。
「…でも、うちにも女子マネージャーいるじゃないですか。木梨先輩が」
「そーですよ。猛虎さんには幸子さんが男に見えるんですか!?」
今度は芝山の意見に犬岡が同意し結託して指摘する。
明日のスターティングメンバーを確認しながらその会話を聞いていた黒尾鉄朗は怒りを含んだ笑顔でゆっくりと山本を振り返った。
「山本ォ、テメー俺に喧嘩売ってんのか?」
「めめめ滅相もありませんっ! 幸子さんはもう売約済みというか、黒尾さんのものだという意味で!!!」
黒尾の出す不穏なオーラに気づき、山本は身振り手振り言葉を以てして全力で前言撤回する。
フンと鼻を鳴らした黒尾はまた3人に背を向け明日の予習に没頭した。
許されたと内心ホッとしてから山本は再び後輩達に向き直る。
「と、とにかくだ! うっかりもしかして美人のマネが居たりしたら、俺は絶対に許さないっ!!」
膝を拳でドンと叩き、ガバリと徐に立ち上がると窓の外に叫んだ。
「その時は覚悟しとけよ、烏野ーッ」
「山本、うるせえ!!」
ガヤガヤと煩い音駒高校排球部の大部屋の扉が控え目にノックされたのはその少し後だった。