見上げた先の景色
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そうしてスカイツリーで3時間程の楽しい時間を満喫した。
「また来ようね、鉄朗」
「だな」
互いの家には連絡済みであるとはいえ、高校生が制服姿で遅くまで遊び歩いているのもよろしくない。名残惜しさはあるがそろそろ帰路に着く時間だ。
「ねえ、このオブジェ…なんなんだろ?」
ソラマチ広場を歩いていると目についた三本の石柱のオブジェ。
来た時は人が群がっていてゆっくり見る機会はなかったが、今はオブジェの周囲に人気はない。
「なんだ、幸子。知らないのか」
「鉄朗知ってたの?」
「まあな。ホラ、せっかくだから柱の間に入ってみ」
「?……、うん」
黒尾に促されるまま三本柱の間に入ってみる。
「上、見上げてみろ」
「?………あっ?!」
空を見上げた幸子は思わず声を上げた。
ツリーの最上部だけがちょうど柱の間から見えている。それはまるで、ぽっかりと開いた空にツリーの頂点だけが切り取られたようで。
「うわぁ、素敵!」
「スカイツリーがまた違った感じに見えんだろ?」
「うん、うんっ!!」
思わず携帯を鞄から取り出し撮影する。
天望デッキからの夜景もいいが、こうして外から観るツリーもとても美しい。
「ねっ、鉄朗…!!」
この感動を黒尾に伝えようと彼を見れば直ぐに目があった。それは黒尾がツリーではなく幸子を見ていたという事実を物語っており。
「てつ、ろ?」
「幸子、またさっきと同じような顔してんな」
「えっ…?!」
「けどよ、ここなら人目につかねえな」
口角を引き上げた黒尾は見とれてしまう程にかっこよく――。
「キス……するか」
頷く前に唇を奪われた。
「また来ようね、鉄朗」
「だな」
互いの家には連絡済みであるとはいえ、高校生が制服姿で遅くまで遊び歩いているのもよろしくない。名残惜しさはあるがそろそろ帰路に着く時間だ。
「ねえ、このオブジェ…なんなんだろ?」
ソラマチ広場を歩いていると目についた三本の石柱のオブジェ。
来た時は人が群がっていてゆっくり見る機会はなかったが、今はオブジェの周囲に人気はない。
「なんだ、幸子。知らないのか」
「鉄朗知ってたの?」
「まあな。ホラ、せっかくだから柱の間に入ってみ」
「?……、うん」
黒尾に促されるまま三本柱の間に入ってみる。
「上、見上げてみろ」
「?………あっ?!」
空を見上げた幸子は思わず声を上げた。
ツリーの最上部だけがちょうど柱の間から見えている。それはまるで、ぽっかりと開いた空にツリーの頂点だけが切り取られたようで。
「うわぁ、素敵!」
「スカイツリーがまた違った感じに見えんだろ?」
「うん、うんっ!!」
思わず携帯を鞄から取り出し撮影する。
天望デッキからの夜景もいいが、こうして外から観るツリーもとても美しい。
「ねっ、鉄朗…!!」
この感動を黒尾に伝えようと彼を見れば直ぐに目があった。それは黒尾がツリーではなく幸子を見ていたという事実を物語っており。
「てつ、ろ?」
「幸子、またさっきと同じような顔してんな」
「えっ…?!」
「けどよ、ここなら人目につかねえな」
口角を引き上げた黒尾は見とれてしまう程にかっこよく――。
「キス……するか」
頷く前に唇を奪われた。