見上げた先の景色
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頭上を高く高く見上げて幸子は感嘆の声を上げた。
「うわぁ、高いね!」
「おー…ホントに高いな」
もう首なんてこれ以上反れないくらいに見上げる。
隣に立ち、片手を目の上に充て同じように見上げていた黒尾が視線を幸子に移して苦笑する。
「まさかこんな遠くまで来たがるとは思わなかったぜ」
「だって来てみたかったんだもん――スカイツリー」
電車を乗り継ぎ約40分。
辿り着いたのは今や東京タワーと人気を二分する東京で一番高い観光スポット。
「幸子。お前、烏野のボウズ君達の影響でここに来たくなったんだろ?」
「うっ…」
「図星だな」
「い、いいでしょ別にっ」
週末合宿で初めて東京遠征に来た烏野の2年、田中と西谷が鉄塔を見てスカイツリーだとはしゃいでいた姿は記憶に新しい。
図星をつかれバツが悪そうな幸子の表情を見て愉快そうに笑った黒尾は、今度はご機嫌を取るように幸子の指に己の五指を絡めた。
「せっかく来たんだし、思いっきり楽しまねーとな」
「……」
「なんだよ、幸子。俺と楽しみたくねえのか?」
「…っ、鉄朗と楽しみ……たい!」
「決まりだな」
黒尾がニッといつになく幼い笑顔で笑った。
「うわぁ、高いね!」
「おー…ホントに高いな」
もう首なんてこれ以上反れないくらいに見上げる。
隣に立ち、片手を目の上に充て同じように見上げていた黒尾が視線を幸子に移して苦笑する。
「まさかこんな遠くまで来たがるとは思わなかったぜ」
「だって来てみたかったんだもん――スカイツリー」
電車を乗り継ぎ約40分。
辿り着いたのは今や東京タワーと人気を二分する東京で一番高い観光スポット。
「幸子。お前、烏野のボウズ君達の影響でここに来たくなったんだろ?」
「うっ…」
「図星だな」
「い、いいでしょ別にっ」
週末合宿で初めて東京遠征に来た烏野の2年、田中と西谷が鉄塔を見てスカイツリーだとはしゃいでいた姿は記憶に新しい。
図星をつかれバツが悪そうな幸子の表情を見て愉快そうに笑った黒尾は、今度はご機嫌を取るように幸子の指に己の五指を絡めた。
「せっかく来たんだし、思いっきり楽しまねーとな」
「……」
「なんだよ、幸子。俺と楽しみたくねえのか?」
「…っ、鉄朗と楽しみ……たい!」
「決まりだな」
黒尾がニッといつになく幼い笑顔で笑った。