抱擁力
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15分後。最寄り駅に到着。
あれだけ苦手だった満員電車から脱け出せるというのに、黒尾に守られていた為か名残惜しささえ覚えてしまっていた。
「苦手って満員電車の事だったんだな」
駅を出て音駒高校への道を歩きながら先程の話を蒸し返す。
「そうなんだ。満員電車が好きな人なんていないと思うけど、私埋もれちゃうから余計に苦手で」
「チビだもんな」
「鉄朗が大きすぎるのっ」
180㎝後半の高さと比べれば誰だって低くみえる…と開き直る150㎝前半。
「まあ、これからも満員電車では俺が支えてやっから心配すんな」
「っ、うん…っ」
「知らねー男に密着されんのも癪だしな。痴漢なんてもっての他だ」
「や、痴漢になんて相手にされないってば」
「そう油断してるヤツが一番狙われんだよ」
いつになくぴしゃりと言い放つ黒尾。
「ったく、タッパないクセに体だけ育ちやがって」
「――~っ?!!」
ボッと火がついたように真っ赤になる幸子を見て黒尾はまた愉快そうに笑った。
あれだけ苦手だった満員電車から脱け出せるというのに、黒尾に守られていた為か名残惜しささえ覚えてしまっていた。
「苦手って満員電車の事だったんだな」
駅を出て音駒高校への道を歩きながら先程の話を蒸し返す。
「そうなんだ。満員電車が好きな人なんていないと思うけど、私埋もれちゃうから余計に苦手で」
「チビだもんな」
「鉄朗が大きすぎるのっ」
180㎝後半の高さと比べれば誰だって低くみえる…と開き直る150㎝前半。
「まあ、これからも満員電車では俺が支えてやっから心配すんな」
「っ、うん…っ」
「知らねー男に密着されんのも癪だしな。痴漢なんてもっての他だ」
「や、痴漢になんて相手にされないってば」
「そう油断してるヤツが一番狙われんだよ」
いつになくぴしゃりと言い放つ黒尾。
「ったく、タッパないクセに体だけ育ちやがって」
「――~っ?!!」
ボッと火がついたように真っ赤になる幸子を見て黒尾はまた愉快そうに笑った。