猫の牽制
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2日目早朝 合宿最終日。
誰もいないミーティングルームは恋人達の束の間の逢瀬の場となる。
「合宿も今日で終わりだね」
「週末だけだからな。あっという間だ」
「そのあっという間の合宿の中でも、黒尾主将はちゃんと情報収集もこなしてるんだもんね」
「はは、まあな」
肩を揺らして笑う黒尾。
夕飯に遅れて来たのは梟谷と情報交換していたからだと昨夜食堂で聞いていた。やはり黒尾は春高に向けての準備に余念がない。
「そーいや幸子もしてたよな、情報収集」
「えっ、私?!!」
自慢じゃないがそんなもの全くしていない。考えすら及ばなかった。
戸惑う幸子に対し、黒尾はニヤニヤを深めた。
「烏野の主将君と」
「澤村くん?!」
「熱心に情報交換してたじゃねーか」
もしかして昨夜の雑談を指しているのだろうか。
「違うよ。ただの昔話」
「初耳だな。昔話する程付き合い長かったのかー」
「もう、誤解だってば。ほら…高校上がる時に引っ越し話があったでしょ?」
「俺達が付き合うきっかけになったアレな」
「…っ、そう。あの時、私、烏野に学校見学に行ったんだけど、そこで澤村くんに逢ってたみたいなの」
なるほど。あの時の澤村の言葉はそういう意味で、今このタイミングで思い出したという訳か。
誰もいないミーティングルームは恋人達の束の間の逢瀬の場となる。
「合宿も今日で終わりだね」
「週末だけだからな。あっという間だ」
「そのあっという間の合宿の中でも、黒尾主将はちゃんと情報収集もこなしてるんだもんね」
「はは、まあな」
肩を揺らして笑う黒尾。
夕飯に遅れて来たのは梟谷と情報交換していたからだと昨夜食堂で聞いていた。やはり黒尾は春高に向けての準備に余念がない。
「そーいや幸子もしてたよな、情報収集」
「えっ、私?!!」
自慢じゃないがそんなもの全くしていない。考えすら及ばなかった。
戸惑う幸子に対し、黒尾はニヤニヤを深めた。
「烏野の主将君と」
「澤村くん?!」
「熱心に情報交換してたじゃねーか」
もしかして昨夜の雑談を指しているのだろうか。
「違うよ。ただの昔話」
「初耳だな。昔話する程付き合い長かったのかー」
「もう、誤解だってば。ほら…高校上がる時に引っ越し話があったでしょ?」
「俺達が付き合うきっかけになったアレな」
「…っ、そう。あの時、私、烏野に学校見学に行ったんだけど、そこで澤村くんに逢ってたみたいなの」
なるほど。あの時の澤村の言葉はそういう意味で、今このタイミングで思い出したという訳か。