トビきり甘く
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一度帰宅した幸子は 私服に着替え、昨日張り切ってラッピングしたチョコを紙袋に詰めると影山宅へと向かった。
本当は外で会う約束をしていたのだが、家族が遅くまで戻らないとの事で、急遽自宅へお邪魔する運びとなったのだ。
「うす」
「お邪魔しまーっす」
靴を脱いできちんと整え、玄関をあがる。
二階にある影山の部屋は相変わらず整頓されているというか、必要なものしかないやや殺風景な部屋だ。
「コーヒー淹れてくっから座って待ってて」
「あっ、待って飛雄。その前にこれ」
差し出した紙袋をきょとんと眺める影山。
なんだか部活での展開と似ていると感じながらもさっきと同じ台詞を述べた。
「バレンタインチョコ」
「は?」
「だから、飛雄へのバレンタインチョコだよ」
「チョコならさっき貰った」
と机の上を見やる。
さっき渡した部用チョコが机の上にちょこんと置かれていた。
「あれはみんなの手前、飛雄にだけ渡さないのはおかしいかと思って渡しただけだよ。本当に飛雄に用意してたのはこっち」
手にした紙袋を掲げた。
「受け取ってくれる?」
「……おう」
影山は「さんきゅ」と小さく言い、照れくさそうにチョコを受け取ってくれた。
「あのね、これ手作りなんだよ。開けてみて?」
「…手作り?!」
「うんっ」
「…幸子の?」
「そう」
ようやく状況を理解してきたらしい影山は感極まった表情を覗かせた。
バレーでは厳しい発言や態度も取るが、素は以外と素直で分かりやすかったりする。
「やべー。さっきのでも充分嬉しかったのに手作りとか…どうなっちまうんだ、俺?!」
2人して並んでベッドに腰かけると、影山はわくわくした様子でしゅるりと空色のリボンを解きガサガサと包装紙を開いていく。
現れた箱をパカッと開けると中に入っていたのは…
「すげー! これ、幸子が作ったの?」
「うん、トリュフだよ。食べやすいと思って」
一粒摘み、口に入れた瞬間「うまい!」と感動したように叫ぶ影山。続けてもう一粒食べてからハッと我に返った。
「やべっ、勿体ないから今日は飾っとこうと思ってたのにもうふたつも食っちまった!」
「あはは、どんどん食べてよ。また作ってくるから」
こんなに喜んでくれるなんて……本当に作って良かった。
幸せに浸りながら隣に座る恋人の肩にこてんと頭を乗せ、幸子は愛を囁いた。
「大好きだよ、飛雄」
「……!」
一瞬にして真っ赤になった影山が俯き、そして顔をあげたと同時に幸子を抱きすくめた。
「っ、きゃあ!」
「……くそっ」
可愛い。
小さく囁かれた言葉に対する反応は、影山からの甘い口づけに遮られた。
本当は外で会う約束をしていたのだが、家族が遅くまで戻らないとの事で、急遽自宅へお邪魔する運びとなったのだ。
「うす」
「お邪魔しまーっす」
靴を脱いできちんと整え、玄関をあがる。
二階にある影山の部屋は相変わらず整頓されているというか、必要なものしかないやや殺風景な部屋だ。
「コーヒー淹れてくっから座って待ってて」
「あっ、待って飛雄。その前にこれ」
差し出した紙袋をきょとんと眺める影山。
なんだか部活での展開と似ていると感じながらもさっきと同じ台詞を述べた。
「バレンタインチョコ」
「は?」
「だから、飛雄へのバレンタインチョコだよ」
「チョコならさっき貰った」
と机の上を見やる。
さっき渡した部用チョコが机の上にちょこんと置かれていた。
「あれはみんなの手前、飛雄にだけ渡さないのはおかしいかと思って渡しただけだよ。本当に飛雄に用意してたのはこっち」
手にした紙袋を掲げた。
「受け取ってくれる?」
「……おう」
影山は「さんきゅ」と小さく言い、照れくさそうにチョコを受け取ってくれた。
「あのね、これ手作りなんだよ。開けてみて?」
「…手作り?!」
「うんっ」
「…幸子の?」
「そう」
ようやく状況を理解してきたらしい影山は感極まった表情を覗かせた。
バレーでは厳しい発言や態度も取るが、素は以外と素直で分かりやすかったりする。
「やべー。さっきのでも充分嬉しかったのに手作りとか…どうなっちまうんだ、俺?!」
2人して並んでベッドに腰かけると、影山はわくわくした様子でしゅるりと空色のリボンを解きガサガサと包装紙を開いていく。
現れた箱をパカッと開けると中に入っていたのは…
「すげー! これ、幸子が作ったの?」
「うん、トリュフだよ。食べやすいと思って」
一粒摘み、口に入れた瞬間「うまい!」と感動したように叫ぶ影山。続けてもう一粒食べてからハッと我に返った。
「やべっ、勿体ないから今日は飾っとこうと思ってたのにもうふたつも食っちまった!」
「あはは、どんどん食べてよ。また作ってくるから」
こんなに喜んでくれるなんて……本当に作って良かった。
幸せに浸りながら隣に座る恋人の肩にこてんと頭を乗せ、幸子は愛を囁いた。
「大好きだよ、飛雄」
「……!」
一瞬にして真っ赤になった影山が俯き、そして顔をあげたと同時に幸子を抱きすくめた。
「っ、きゃあ!」
「……くそっ」
可愛い。
小さく囁かれた言葉に対する反応は、影山からの甘い口づけに遮られた。