#09 潜入捜査
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思いもよらない質問が常守の口から飛び出した事に、幸子は動揺を隠しきれなかった。
「な、なんで…? どこで……?」
答えになっていない幸子自身のしどろもどろな返答。それに一気に染まった頬の赤で、常守は真実を悟る。
(…なんだろう、この気持ち)
真実だと認識した途端、きゅうと胸を締め付けられるような感覚が走った。
そんな常守の心情など知る由もない幸子は、パニックになる思考をフル回転させながら ひとつの推測を導き出した。
「もしかして、縢くんから聞いた…?」
昨日の今日でそんな質問をしてくるということは、それしか考えられない。
幸子が狡噛に連れられて縢の部屋を退室後、真実を聞かされたのだろう。
常守は否定も肯定もしなかったが なんとなく狼狽えているように見えた。……白状するしかない。
「うん、そうなの。私達、付き合ってるよ。…隠すつもりはなかったんだ。ただ公私混同したくなかったから言わなかっただけで……って、なんだか言い訳っぽいね」
ははっ…と苦笑いする。
「黙っててごめんね…」
「幸子さん、謝らないで!別に責めてる訳じゃなくて……その、ちょっと驚いたって言うか…」
両手をぶんぶん振りながら常守が慌てて反応した。
「そ、それよりさ…、よく宜野座さんが潜入捜査を許可したよね」
気恥ずかしさに耐えられなくなったのか、常守が唐突に話題を元に戻した。当の幸子も内心ホッとして話に乗っていく。
「ギノは内部犯を疑ってるのかもしれない…」
多分そうだ。そして食い止めたいと思っているのだろう。同一犯による次の犯行を。
それは幸子も同意見であり。
「もう二度と…こんな酷い事件繰り返させない」
「幸子さん…」
常守にはもう、引き止める事は出来なかった。
呟いた幸子の表情(かお)は、紛れもなく刑事のそれだったから。
「な、なんで…? どこで……?」
答えになっていない幸子自身のしどろもどろな返答。それに一気に染まった頬の赤で、常守は真実を悟る。
(…なんだろう、この気持ち)
真実だと認識した途端、きゅうと胸を締め付けられるような感覚が走った。
そんな常守の心情など知る由もない幸子は、パニックになる思考をフル回転させながら ひとつの推測を導き出した。
「もしかして、縢くんから聞いた…?」
昨日の今日でそんな質問をしてくるということは、それしか考えられない。
幸子が狡噛に連れられて縢の部屋を退室後、真実を聞かされたのだろう。
常守は否定も肯定もしなかったが なんとなく狼狽えているように見えた。……白状するしかない。
「うん、そうなの。私達、付き合ってるよ。…隠すつもりはなかったんだ。ただ公私混同したくなかったから言わなかっただけで……って、なんだか言い訳っぽいね」
ははっ…と苦笑いする。
「黙っててごめんね…」
「幸子さん、謝らないで!別に責めてる訳じゃなくて……その、ちょっと驚いたって言うか…」
両手をぶんぶん振りながら常守が慌てて反応した。
「そ、それよりさ…、よく宜野座さんが潜入捜査を許可したよね」
気恥ずかしさに耐えられなくなったのか、常守が唐突に話題を元に戻した。当の幸子も内心ホッとして話に乗っていく。
「ギノは内部犯を疑ってるのかもしれない…」
多分そうだ。そして食い止めたいと思っているのだろう。同一犯による次の犯行を。
それは幸子も同意見であり。
「もう二度と…こんな酷い事件繰り返させない」
「幸子さん…」
常守にはもう、引き止める事は出来なかった。
呟いた幸子の表情(かお)は、紛れもなく刑事のそれだったから。