#09 潜入捜査
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「潜入捜査!!?」
大きな声と同じように目も口も大きく開いた常守に、いつもと違うグレーのスーツに身を包んだ幸子は頷いた。
「うん、そうだよ」
「幸子さん単独で!!?」
「…あんまり複数人で潜入捜査って聞いたことないけど……うん、そう」
当然のように頷く幸子を、口元に手を充てたままで見つめる常守は 内心穏やかではない。
次の台詞は、刑事なんて職に就いてるものとしてはらしくない…と思いながら口にした。
「危険だよ…」
「大丈夫。学校だもん。危ない事なんてないよ」
幸子の極秘任務。
それは渋谷区代官山の公園で起きた事件の被害者の通っていた学校への潜入捜査だった。
「女子校だから女性の方がなにかと便利だし、たまたま私が教職免許を持っていたから白羽の矢が立ったんだと思う」
「……でも、現に行方不明になっていた生徒が殺人事件に巻き込まれてるわけだし」
「朱ちゃん」
ぽふっと幸子はその手を常守の頭にのせて優しく撫でたと言っても、幸子と常守の身長差は10㎝程度あるので、なんとも不思議な光景になった)
「ありがとう。心配してくれて」
「……っ」
子供扱いしないで…と言いたい気持ちもあったが、常守は頬を膨らませたまま幸子を軽く睨むだけに留めた。
それはまるで、姉に置いてきぼりをくらい拗ねた妹のようで。
幸子は困ったような笑顔で首を傾げ、常守の膨れた頬を人差し指でぷにっと突っついた。
「もう、幸子さん完全に子供扱いしてる!!」
「あはははっ、ごめんごめん」
笑いながら謝る幸子を責めた常守は、ふと彼女の首筋に残る赤い痕に頬を赤らめバッと体を離した。
思い出したのだ。昨夜の……ドア腰に聞いた幸子の甘い声を。
「?……」
突然の常守の行動が理解できない幸子は、完全にハテナ顔。
「朱ちゃん?」
「幸子さんて…っ」
「ん?」
「狡噛さんと…付き合ってるの…?」
脳内を廻っていた疑問が口から出た。
大きな声と同じように目も口も大きく開いた常守に、いつもと違うグレーのスーツに身を包んだ幸子は頷いた。
「うん、そうだよ」
「幸子さん単独で!!?」
「…あんまり複数人で潜入捜査って聞いたことないけど……うん、そう」
当然のように頷く幸子を、口元に手を充てたままで見つめる常守は 内心穏やかではない。
次の台詞は、刑事なんて職に就いてるものとしてはらしくない…と思いながら口にした。
「危険だよ…」
「大丈夫。学校だもん。危ない事なんてないよ」
幸子の極秘任務。
それは渋谷区代官山の公園で起きた事件の被害者の通っていた学校への潜入捜査だった。
「女子校だから女性の方がなにかと便利だし、たまたま私が教職免許を持っていたから白羽の矢が立ったんだと思う」
「……でも、現に行方不明になっていた生徒が殺人事件に巻き込まれてるわけだし」
「朱ちゃん」
ぽふっと幸子はその手を常守の頭にのせて優しく撫でたと言っても、幸子と常守の身長差は10㎝程度あるので、なんとも不思議な光景になった)
「ありがとう。心配してくれて」
「……っ」
子供扱いしないで…と言いたい気持ちもあったが、常守は頬を膨らませたまま幸子を軽く睨むだけに留めた。
それはまるで、姉に置いてきぼりをくらい拗ねた妹のようで。
幸子は困ったような笑顔で首を傾げ、常守の膨れた頬を人差し指でぷにっと突っついた。
「もう、幸子さん完全に子供扱いしてる!!」
「あはははっ、ごめんごめん」
笑いながら謝る幸子を責めた常守は、ふと彼女の首筋に残る赤い痕に頬を赤らめバッと体を離した。
思い出したのだ。昨夜の……ドア腰に聞いた幸子の甘い声を。
「?……」
突然の常守の行動が理解できない幸子は、完全にハテナ顔。
「朱ちゃん?」
「幸子さんて…っ」
「ん?」
「狡噛さんと…付き合ってるの…?」
脳内を廻っていた疑問が口から出た。