銃口を司る正義
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執行官宿舎フロア。その一室である無人の部屋。
監視官権限でドアキーを解除し、室内へと踏み込んだ狡噛の目に飛び込んできたのは――泣き叫ぶ幸子と、その上にのし掛かっている男の姿。
「幸子!」
「んだよこの美味しいシチュエーション!くそ、羨ましい奴だな」
狡噛に続いて部屋へと侵入した佐々山が 軽口を叩きながらドミネーターを構える。
『犯罪係数268。執行対象です』
「現行犯逮捕じゃねーか!まさか公安局で狩りが出来るとはねぇ…って お、おい、狡噛!」
「うおおおっ!」
佐々山の横をすり抜けた狡噛は、制止の声も聞かず 怒りの雄叫びを上げて警備員に突っ込んだ。
こちらを振り向いた警備員の顔面に狡噛の拳がヒットする。エリートとは思えない重いパンチを受け、警備員はあっけなく白目を向いて気絶してしまった。
「あいつ…やりやがった」
佐々山は目の前で繰り広げられた光景に目を疑った。あの真面目な優等生が…ドミネーターを使わずに 犯人を殴り倒してしまったのだ。
「王子様はテメーの拳でお姫さまを守りましたとさ。めでたしめでたし」
茶を濁しつつもふと笑みが零れる。
見たことのない狡噛のワイルドな一面に、彼を見返している自分がいた。
性格も育ってきた環境も 真逆だと思っていた。
そんな狡噛との間に共通点を発見したような気持ちになり、佐々山は気分が高揚するのを感じた。
「んだよ、おいしいとこ持ってきやがって。コイツは必要なかったみてーだな」
と警備員に向けていた銃口を下ろしかけた佐々山は、ドミネーターの無機質な声が語る情報に耳を疑った。
『犯罪係数135。刑事課登録監視官 木梨幸子』
監視官権限でドアキーを解除し、室内へと踏み込んだ狡噛の目に飛び込んできたのは――泣き叫ぶ幸子と、その上にのし掛かっている男の姿。
「幸子!」
「んだよこの美味しいシチュエーション!くそ、羨ましい奴だな」
狡噛に続いて部屋へと侵入した佐々山が 軽口を叩きながらドミネーターを構える。
『犯罪係数268。執行対象です』
「現行犯逮捕じゃねーか!まさか公安局で狩りが出来るとはねぇ…って お、おい、狡噛!」
「うおおおっ!」
佐々山の横をすり抜けた狡噛は、制止の声も聞かず 怒りの雄叫びを上げて警備員に突っ込んだ。
こちらを振り向いた警備員の顔面に狡噛の拳がヒットする。エリートとは思えない重いパンチを受け、警備員はあっけなく白目を向いて気絶してしまった。
「あいつ…やりやがった」
佐々山は目の前で繰り広げられた光景に目を疑った。あの真面目な優等生が…ドミネーターを使わずに 犯人を殴り倒してしまったのだ。
「王子様はテメーの拳でお姫さまを守りましたとさ。めでたしめでたし」
茶を濁しつつもふと笑みが零れる。
見たことのない狡噛のワイルドな一面に、彼を見返している自分がいた。
性格も育ってきた環境も 真逆だと思っていた。
そんな狡噛との間に共通点を発見したような気持ちになり、佐々山は気分が高揚するのを感じた。
「んだよ、おいしいとこ持ってきやがって。コイツは必要なかったみてーだな」
と警備員に向けていた銃口を下ろしかけた佐々山は、ドミネーターの無機質な声が語る情報に耳を疑った。
『犯罪係数135。刑事課登録監視官 木梨幸子』