銃口を司る正義
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衝撃を受けた幸子は小さく咳き込んだ。いくらベッドといえど、背中を打ち付ければそれなりの痛みはある。
「"しんや"……?」
間髪入れずのし掛かってきた警備員の顔が怖い。
「誰です?」
「な、なんの事ですか?」
「誤魔化してもムダです」
幸子は無意識に狡噛の名を口走ってしまった事を後悔した。
「……宜野座監視官じゃない…」
宜野座とは違う名前の登場に警備員は酷く動揺しているようだ。
目を泳がせ必死に"しんや"を探す警備員に一瞬の隙が生まれる。幸子はそれを見逃さなかった。
「ごめんなさい!」
ゴスッ!
幸子は両手を握りあわせ棍棒のように横に振るった。
腕は警備員の側頭部に命中し、あっと声を上げた警備員がバランスを崩して幸子の上から横に倒れる。
(今だ!)
幸子は呻く警備員を乗り越えベッドから飛び降りた。
「木梨さん!」
警備員の声が背後で聞こえたが幸子は振り返らなかった。
おそらくこれが最後のチャンス!彼が現れたドア目指して一目散にかける。
この部屋から脱出しさえすれば…!
幸子はその一念でドアノブに飛び付こうとした――が
「きゃあっ!」
突然左足を取られて前のめりに倒れた。
ジャラ…という音にハッと後ろを見る。警備員の手には鎖が握られていた。鎖の先は……幸子の左足に付けられた枷。
そうだ。逃げるのに夢中でこの枷の事を忘れていた。幸子は一気に青ざめる。
「"しんや"……?」
間髪入れずのし掛かってきた警備員の顔が怖い。
「誰です?」
「な、なんの事ですか?」
「誤魔化してもムダです」
幸子は無意識に狡噛の名を口走ってしまった事を後悔した。
「……宜野座監視官じゃない…」
宜野座とは違う名前の登場に警備員は酷く動揺しているようだ。
目を泳がせ必死に"しんや"を探す警備員に一瞬の隙が生まれる。幸子はそれを見逃さなかった。
「ごめんなさい!」
ゴスッ!
幸子は両手を握りあわせ棍棒のように横に振るった。
腕は警備員の側頭部に命中し、あっと声を上げた警備員がバランスを崩して幸子の上から横に倒れる。
(今だ!)
幸子は呻く警備員を乗り越えベッドから飛び降りた。
「木梨さん!」
警備員の声が背後で聞こえたが幸子は振り返らなかった。
おそらくこれが最後のチャンス!彼が現れたドア目指して一目散にかける。
この部屋から脱出しさえすれば…!
幸子はその一念でドアノブに飛び付こうとした――が
「きゃあっ!」
突然左足を取られて前のめりに倒れた。
ジャラ…という音にハッと後ろを見る。警備員の手には鎖が握られていた。鎖の先は……幸子の左足に付けられた枷。
そうだ。逃げるのに夢中でこの枷の事を忘れていた。幸子は一気に青ざめる。