#02 公安局刑事課一係
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真夜中――‥
狡噛はふと目を覚ました。
「……」
見慣れない天井。いつもより固いベッドにパリッとしたシーツの感触。そこが己の部屋じゃないと悟る。
視線を窓の外に向ければ、今宵は三日月だった。
(そうか…俺は――‥)
パラライザーで撃たれたのだと思い出す。
常守という監視官は、まだ若いのに己の正義をきちんと持ち合わせている。
(…ギノは手を焼くだろうけどな)
口元だけで笑い、無意識に煙草を取るような仕草をした狡噛は、ふと己の右腕に触れる温もりに気づいた。
目線だけ動かしてみると、己の横たわるベッドに突っ伏して眠る女の姿。
(幸子…)
幸子がすうすうと寝息を立てていた。
おそらくはパラライザーで撃たれた自分にずっと付き添っていたのだろう。
一日安静にしていれば快復するというのに……全く、心配性な女だ。
そう思いつつも、狡噛の口許は自然と綻んでいた。
「…しん…や…」
「…!?」
寝言、であろう。幸子の唇から寝息と共に小さな言葉が洩れた。夢の中でもなお、幸子は己を想っているのだと考えると、気分が高揚した。
年齢の割にあどけなさの残る寝顔。
その頬を撫でようとして狡噛は手をうまく動かせないことに気づいた。体の痺れが消えていないのだ。
(お預け、か…)
まるで猟犬のようだと、心の中で自嘲気味に笑った。
狡噛はふと目を覚ました。
「……」
見慣れない天井。いつもより固いベッドにパリッとしたシーツの感触。そこが己の部屋じゃないと悟る。
視線を窓の外に向ければ、今宵は三日月だった。
(そうか…俺は――‥)
パラライザーで撃たれたのだと思い出す。
常守という監視官は、まだ若いのに己の正義をきちんと持ち合わせている。
(…ギノは手を焼くだろうけどな)
口元だけで笑い、無意識に煙草を取るような仕草をした狡噛は、ふと己の右腕に触れる温もりに気づいた。
目線だけ動かしてみると、己の横たわるベッドに突っ伏して眠る女の姿。
(幸子…)
幸子がすうすうと寝息を立てていた。
おそらくはパラライザーで撃たれた自分にずっと付き添っていたのだろう。
一日安静にしていれば快復するというのに……全く、心配性な女だ。
そう思いつつも、狡噛の口許は自然と綻んでいた。
「…しん…や…」
「…!?」
寝言、であろう。幸子の唇から寝息と共に小さな言葉が洩れた。夢の中でもなお、幸子は己を想っているのだと考えると、気分が高揚した。
年齢の割にあどけなさの残る寝顔。
その頬を撫でようとして狡噛は手をうまく動かせないことに気づいた。体の痺れが消えていないのだ。
(お預け、か…)
まるで猟犬のようだと、心の中で自嘲気味に笑った。