銃口を司る正義
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ぽんと肩を叩かれた幸子は ふいを突かれてビクッと大きく肩を震わせた。
全く気配を感じなかった。
刑事という職業柄 周囲へはある程度アンテナを張っているつもりなのに。恐る恐る振り返る――‥
「さ、佐々山さん?!!」
「なんだ木梨。随分とビクついてんじゃないの」
立っていたのは同僚の佐々山だった。
「その…不意だったもので……驚いちゃって…」
「不意…?」
まさかストーカーかと思ったとも言えず、しかし当たらずとも遠からずな返答をすると、佐々山は にたーっ…といやらしい笑みを浮かべた。
「そんなに敏感だと、他の場所触っちまったらどーなっちまうんだろうな、幸子ちゃんは」
「えっ!? ちょ、佐々山さん?!」
両手を突き出してじりじりと近づいてくる佐々山に嫌な予感がして後退る。
悪ふざけだと分かっていても この人なら本気で狼になり兼ねない。
「もう、いい加減に――」
「何をしているんだ!」
たしなめようとした声など簡単に掻き消してしまうくらいの怒号が静かな廊下に響いた。
思わず悪ふざけを忘れて怒号の主を注目する。
大股でズカズカとこちらに駆け寄ってくる人物は――
「けっ、警備員さん?!!」
「木梨の知り合いか?」
「知り合いというか……公安局の警備の方です」
「警備?」
と眉を潜めながら佐々山は品定めするように見た。警備員はなぜか怒り心頭の様子で、佐々山の視線を真っ向から受けて立った。
「あなた、今 木梨さんに何をしようとしたんですか!?」
警備員の語気は強い。
尋問のようなその言い方に佐々山が面白いと思う訳もなく。
「お前に咎められる筋合いはねえ」
「僕はこのオフィスの警備を任されています。あなたの迷惑行為を見て見ぬふりなんて出来ません」
なんだか雲行きが怪しくなってきた…。
全く気配を感じなかった。
刑事という職業柄 周囲へはある程度アンテナを張っているつもりなのに。恐る恐る振り返る――‥
「さ、佐々山さん?!!」
「なんだ木梨。随分とビクついてんじゃないの」
立っていたのは同僚の佐々山だった。
「その…不意だったもので……驚いちゃって…」
「不意…?」
まさかストーカーかと思ったとも言えず、しかし当たらずとも遠からずな返答をすると、佐々山は にたーっ…といやらしい笑みを浮かべた。
「そんなに敏感だと、他の場所触っちまったらどーなっちまうんだろうな、幸子ちゃんは」
「えっ!? ちょ、佐々山さん?!」
両手を突き出してじりじりと近づいてくる佐々山に嫌な予感がして後退る。
悪ふざけだと分かっていても この人なら本気で狼になり兼ねない。
「もう、いい加減に――」
「何をしているんだ!」
たしなめようとした声など簡単に掻き消してしまうくらいの怒号が静かな廊下に響いた。
思わず悪ふざけを忘れて怒号の主を注目する。
大股でズカズカとこちらに駆け寄ってくる人物は――
「けっ、警備員さん?!!」
「木梨の知り合いか?」
「知り合いというか……公安局の警備の方です」
「警備?」
と眉を潜めながら佐々山は品定めするように見た。警備員はなぜか怒り心頭の様子で、佐々山の視線を真っ向から受けて立った。
「あなた、今 木梨さんに何をしようとしたんですか!?」
警備員の語気は強い。
尋問のようなその言い方に佐々山が面白いと思う訳もなく。
「お前に咎められる筋合いはねえ」
「僕はこのオフィスの警備を任されています。あなたの迷惑行為を見て見ぬふりなんて出来ません」
なんだか雲行きが怪しくなってきた…。