銃口を司る正義
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刑事課一係オフィスに第2当直勤務者が次々と出勤してきた。それは即ち本日の幸子の勤務がもうすぐ終わることを意味している。
「んー…そろそろ、かな」
「まだ勤務は終わってないぞ、監視官」
デスクについたまま大きく伸びをすると、からかうような声がすぐ近くでした。
顔を上げると 立っていたのはぴしっとしたスーツ姿の狡噛だった。
「おはよう、……狡噛くん」
「おはよう――」
と言葉を切り、身を屈めた狡噛に「幸子…」と耳元で囁かれる。
恋人同士である狡噛と幸子だが、オフィスでは公私混同しない為 互いに互いを苗字で呼び合う。なので今の狡噛の呼び方はルール違反の不意打ちだ。
頬を赤く染めてあたふたする幸子を見て、狡噛は楽しげに肩を揺らして笑った。
「……狡い」
「今更だろう」
そう言われてしまえばグウのでも出ない。
代わりに軽く睨んでやれば、狡噛は悪戯っぽい表情で見つめてくる。
数秒見つめあい――すぐにどちらからともなく笑いだした。
「いつも通りだな」
「ん、なに?」
腹を抱えながら狡噛を見ると、何処か安心したような表情。
「いや、最近なんとなく元気がないように感じていたから、な」
「……そんなことないよ。元気元気♪」
くいっと片腕を曲げて もりっと全く目立たない力瘤を作り明るく応える。
納得したようなしてないような、狡噛はそんな微妙な表情をしながら頷いた。
「狡噛、木梨――就業中だぞ」
眼鏡をくいっとあげながらデスクに着いた宜野座が注意した。同期の彼は幸子達の関係を知る人物でもある。
2人の雰囲気に ただの同僚をはみ出したものを感じたのだろう。すると宜野座は直ぐ様修正してくれる。
「まあまあ。怖い顔しなさんなってギノ先生。ほら、俺も幸子ちゃんももう上がりの時間だぜ」
宜野座の意図など全く気づかない執行官の佐々山が、椅子から勢いよく立ち上がり顎で時計を指す。
気がつけば幸子の勤務時間は終了していた。
「じゃあ私、上がらせてもらうね」
宜野座や執行官達に告げながら椅子から立ち上った幸子は、ちらりと狡噛と見交わして一係オフィスを退室した。
「んー…そろそろ、かな」
「まだ勤務は終わってないぞ、監視官」
デスクについたまま大きく伸びをすると、からかうような声がすぐ近くでした。
顔を上げると 立っていたのはぴしっとしたスーツ姿の狡噛だった。
「おはよう、……狡噛くん」
「おはよう――」
と言葉を切り、身を屈めた狡噛に「幸子…」と耳元で囁かれる。
恋人同士である狡噛と幸子だが、オフィスでは公私混同しない為 互いに互いを苗字で呼び合う。なので今の狡噛の呼び方はルール違反の不意打ちだ。
頬を赤く染めてあたふたする幸子を見て、狡噛は楽しげに肩を揺らして笑った。
「……狡い」
「今更だろう」
そう言われてしまえばグウのでも出ない。
代わりに軽く睨んでやれば、狡噛は悪戯っぽい表情で見つめてくる。
数秒見つめあい――すぐにどちらからともなく笑いだした。
「いつも通りだな」
「ん、なに?」
腹を抱えながら狡噛を見ると、何処か安心したような表情。
「いや、最近なんとなく元気がないように感じていたから、な」
「……そんなことないよ。元気元気♪」
くいっと片腕を曲げて もりっと全く目立たない力瘤を作り明るく応える。
納得したようなしてないような、狡噛はそんな微妙な表情をしながら頷いた。
「狡噛、木梨――就業中だぞ」
眼鏡をくいっとあげながらデスクに着いた宜野座が注意した。同期の彼は幸子達の関係を知る人物でもある。
2人の雰囲気に ただの同僚をはみ出したものを感じたのだろう。すると宜野座は直ぐ様修正してくれる。
「まあまあ。怖い顔しなさんなってギノ先生。ほら、俺も幸子ちゃんももう上がりの時間だぜ」
宜野座の意図など全く気づかない執行官の佐々山が、椅子から勢いよく立ち上がり顎で時計を指す。
気がつけば幸子の勤務時間は終了していた。
「じゃあ私、上がらせてもらうね」
宜野座や執行官達に告げながら椅子から立ち上った幸子は、ちらりと狡噛と見交わして一係オフィスを退室した。