銃口を司る正義
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狡噛と合流し、学生達から選抜した交通マナーアップ委員と共に市街地を回りながら交通マナーの大切さを市民に訴え、本日の日程を無事に終えた。
「クタクタです~」
控え室として割り当てられた中学校の応接室。
コミッサ花子のホロコスを解除した天利が椅子に座りながら伸びをした。
「天利さん、お疲れさまでした」
「幸子ちゃんこそお疲れさまです~。講師姿、すごく様になっていましたよ」
ビシッと悪戯っぽく敬礼した天利の姿に緊張が緩んで行くのを感じた。
「中学生ってパワフルだよね。でもなんとか役目を終えられてホッとしてるよ」
素直な感想を述べれば、天利は「幸子ちゃんイイコイイコ♪」と頭を撫でて労るような仕草をした。
合同捜査以来、花表と天利との関係は良好だ。
2人が友人のように気さくに接してくれるのが本当に嬉しい。…三係の和久は良い顔してはいないが。
もしかしたら和久以外の監視官でも幸子が執行官と仲良くするのを好ましく思っていない者もいるかもしれない(例えば宜野座とか)
だが、幸子はそれを然程気にしていなかった。
潜在犯と言えど彼らは協力関係にある仲間だ。
出来るなら信頼関係にありたい。だからこそ、自分の色相管理はしっかりしているつもりだ。
サイコパスが濁る理由を彼らのせいになんて絶対にさせるつもりもない。
「木梨、お疲れさん」
「狡噛くん…!」
狡噛が応接室に入って来た。
無論勤務中なので互いに苗字で呼び合っている。
薄く微笑んだ狡噛は手にしていた缶を差し出した。
「ほら、これ飲め。疲れが取れるぞ」
「うわぁ、ココアだ。ありがとう」
「お前にはコーヒーよりそっちがいいだろ」
「分かってる〜♪」
そんな他愛ないやりとりを見つめるふたつの視線。花表と天利のそれに最初に気づいたのは狡噛。
「なんだ?」
「狡噛さんて、何気に幸子ちゃんのことよく知ってますよね~」
「「?!!」」
幸子はココアを吹き出しそうになった。突然何を…っ?!!
「そ、そうか?」
「はい、そうです」
「陽名に同感」
小さく手を挙げた花表も興味津々だ。
「それは…あれだよ。同期だから」
「…でも同じ係で仕事してる訳じゃない」
「や、そうだけど…っ」
「あれあれ~。幸子ちゃん動揺しちゃって、怪しいです」
「恋愛の匂いがする」
「えっ、なになに。狡噛さんと木梨さん、妖しいカンケーなの? そりゃ宜野座さん落ち込むなー」
三係の2人に一係の内藤も加わり更に追及される。
さて、どうやって2人でこの手強い執行官達を交わそうか。窮地に立ちつつ何処か幸せを感じてしまっていた。
「クタクタです~」
控え室として割り当てられた中学校の応接室。
コミッサ花子のホロコスを解除した天利が椅子に座りながら伸びをした。
「天利さん、お疲れさまでした」
「幸子ちゃんこそお疲れさまです~。講師姿、すごく様になっていましたよ」
ビシッと悪戯っぽく敬礼した天利の姿に緊張が緩んで行くのを感じた。
「中学生ってパワフルだよね。でもなんとか役目を終えられてホッとしてるよ」
素直な感想を述べれば、天利は「幸子ちゃんイイコイイコ♪」と頭を撫でて労るような仕草をした。
合同捜査以来、花表と天利との関係は良好だ。
2人が友人のように気さくに接してくれるのが本当に嬉しい。…三係の和久は良い顔してはいないが。
もしかしたら和久以外の監視官でも幸子が執行官と仲良くするのを好ましく思っていない者もいるかもしれない(例えば宜野座とか)
だが、幸子はそれを然程気にしていなかった。
潜在犯と言えど彼らは協力関係にある仲間だ。
出来るなら信頼関係にありたい。だからこそ、自分の色相管理はしっかりしているつもりだ。
サイコパスが濁る理由を彼らのせいになんて絶対にさせるつもりもない。
「木梨、お疲れさん」
「狡噛くん…!」
狡噛が応接室に入って来た。
無論勤務中なので互いに苗字で呼び合っている。
薄く微笑んだ狡噛は手にしていた缶を差し出した。
「ほら、これ飲め。疲れが取れるぞ」
「うわぁ、ココアだ。ありがとう」
「お前にはコーヒーよりそっちがいいだろ」
「分かってる〜♪」
そんな他愛ないやりとりを見つめるふたつの視線。花表と天利のそれに最初に気づいたのは狡噛。
「なんだ?」
「狡噛さんて、何気に幸子ちゃんのことよく知ってますよね~」
「「?!!」」
幸子はココアを吹き出しそうになった。突然何を…っ?!!
「そ、そうか?」
「はい、そうです」
「陽名に同感」
小さく手を挙げた花表も興味津々だ。
「それは…あれだよ。同期だから」
「…でも同じ係で仕事してる訳じゃない」
「や、そうだけど…っ」
「あれあれ~。幸子ちゃん動揺しちゃって、怪しいです」
「恋愛の匂いがする」
「えっ、なになに。狡噛さんと木梨さん、妖しいカンケーなの? そりゃ宜野座さん落ち込むなー」
三係の2人に一係の内藤も加わり更に追及される。
さて、どうやって2人でこの手強い執行官達を交わそうか。窮地に立ちつつ何処か幸せを感じてしまっていた。