銃口を司る正義
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その2日後。
例の自然食品を扱うレストランに宜野座を誘った。
「なあ、ギノ。久しぶりに3人でメシでもどうだ?」
狡噛の誘いに疑いもなく応じてくれた宜野座。
これから話す内容を知ったらどんな態度を取るのだろう…?
「……?!」
レストランに着き、窓側の席まで移動する。
まず幸子が窓際に座り、隣に狡噛が着いた。
必然的に宜野座は幸子と狡噛の差し向かいの席に着席する事となり、そこで一瞬宜野座が怪訝そうに2人を見て考えるような素振りを見せた。
普段3人で食事をする時は狡噛と宜野座が隣り合って座る。または幸子の隣は宜野座だった。
だから初めての組み合せに戸惑いを覚えているのだろう。
「どうした? 座れよ」
「あ、ああ」
狡噛に促されて宜野座は狡噛の向かいに座った。
「お腹すいちゃった。なに食べよっかなぁ」
などと言ってメニューを広げたが緊張で腹など空いていない。いつも美味しく感じる食事は全く味がしなかった。
食事も終わり食後にコーヒーが運ばれてきた所で狡噛は本題を切り出した。
「ギノ」
「……何だ?」
「お前に報告したい事がある」
「?!……」
宜野座の眉がピクリと動き、幾分険しい表情で狡噛の次の言葉を待つ。
小さく息を吐いた狡噛はちらりと幸子を見て、それから視線を宜野座に戻して口を開いた。
「実は俺達、付き合っているんだ」
「――!?」
宜野座は瞬間的に切れ長の目を大きく開き 言葉を詰まらせた。
そしてたっぷりの沈黙の後、漸く言葉を発した。
「……公安局で他にそれを知っているのは?」
「青柳ととっつぁんだけだ。他に言うつもりはない」
「賢明な判断だ」
フンと鼻を鳴らした宜野座が2人を交互に見た。
「公私混同さえしなければ俺に何も言う事はない。だが、あえて言うなら幸子。お前は少し節度を持て」
「ちょ、伸元っ。私だけ?」
「お前は端から見てても浮かれている。自分が分かりやすい人間だと自覚しろ」
「……~っ」
頬が熱くなるのが分かった。
「幸子だけじゃないさ。俺も浮かれているから同罪だ」
「?!……っ」
苦笑混じりに告げた狡噛の言葉に宜野座が小さく唇を噛みしめた。
それからコーヒーを一口飲んで席を立つ。
「伸元?」
「話が済んだなら俺は先に帰らせて貰う。後はお前達の好きにしろ」
そうして踵を返し、振り返る事もなく店を出ていった。
例の自然食品を扱うレストランに宜野座を誘った。
「なあ、ギノ。久しぶりに3人でメシでもどうだ?」
狡噛の誘いに疑いもなく応じてくれた宜野座。
これから話す内容を知ったらどんな態度を取るのだろう…?
「……?!」
レストランに着き、窓側の席まで移動する。
まず幸子が窓際に座り、隣に狡噛が着いた。
必然的に宜野座は幸子と狡噛の差し向かいの席に着席する事となり、そこで一瞬宜野座が怪訝そうに2人を見て考えるような素振りを見せた。
普段3人で食事をする時は狡噛と宜野座が隣り合って座る。または幸子の隣は宜野座だった。
だから初めての組み合せに戸惑いを覚えているのだろう。
「どうした? 座れよ」
「あ、ああ」
狡噛に促されて宜野座は狡噛の向かいに座った。
「お腹すいちゃった。なに食べよっかなぁ」
などと言ってメニューを広げたが緊張で腹など空いていない。いつも美味しく感じる食事は全く味がしなかった。
食事も終わり食後にコーヒーが運ばれてきた所で狡噛は本題を切り出した。
「ギノ」
「……何だ?」
「お前に報告したい事がある」
「?!……」
宜野座の眉がピクリと動き、幾分険しい表情で狡噛の次の言葉を待つ。
小さく息を吐いた狡噛はちらりと幸子を見て、それから視線を宜野座に戻して口を開いた。
「実は俺達、付き合っているんだ」
「――!?」
宜野座は瞬間的に切れ長の目を大きく開き 言葉を詰まらせた。
そしてたっぷりの沈黙の後、漸く言葉を発した。
「……公安局で他にそれを知っているのは?」
「青柳ととっつぁんだけだ。他に言うつもりはない」
「賢明な判断だ」
フンと鼻を鳴らした宜野座が2人を交互に見た。
「公私混同さえしなければ俺に何も言う事はない。だが、あえて言うなら幸子。お前は少し節度を持て」
「ちょ、伸元っ。私だけ?」
「お前は端から見てても浮かれている。自分が分かりやすい人間だと自覚しろ」
「……~っ」
頬が熱くなるのが分かった。
「幸子だけじゃないさ。俺も浮かれているから同罪だ」
「?!……っ」
苦笑混じりに告げた狡噛の言葉に宜野座が小さく唇を噛みしめた。
それからコーヒーを一口飲んで席を立つ。
「伸元?」
「話が済んだなら俺は先に帰らせて貰う。後はお前達の好きにしろ」
そうして踵を返し、振り返る事もなく店を出ていった。