銃口を司る正義
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ドリンクサーバーでお気に入りのバンボーテンのココアを買ってオフィスに戻る途中。
出勤してきた青柳と出会した。
「おはよう、幸子」
「おはよう、璃彩ちゃん。今日は第2当直?」
「ええ、そうなの。夜勤は肌に悪くて嫌になるわ」
「分かる分かる!」
刑事課の生活は不規則だが特に夜勤は肌に全くよろしくない。
それ故 彼女の意見に激しく同意すると、青柳は「大袈裟よ」と苦笑した。
立ち話と言えど青柳とゆっくり会話を交わすのは久しぶりだ。
同係に所属している宜野座と、係は違うが恋人である狡噛とは定期的に逢う機会があるのだが、彼女とはすれ違い様に挨拶をする程度であった。
研修時代は、オフや仕事上がりによく一緒に出掛けていたのが懐かしく感じる。
「一係はどう?」
「今はごたごたしてる。抱えてる事件がちょうど大詰めなんだ。二係も相変わらず?」
「ええ。忙しくやってるわ」
刑事なんて損な仕事よね。
そう苦笑した青柳は誰よりも監視官という仕事に誇りを持っている事を幸子は知っている。
知的で仕事が出来て、しかも同性の目から見てもかっこいい。
青柳は同期の幸子ですら憧れてしまう素敵な女性なのだ。
「ねっ、璃彩ちゃん。今度時間作って一緒に出掛けようよ」
「そうね。たまには気分転換もいいわね」
「決まりだねっ♪」
子供っぽくはしゃぐ幸子に投げ掛けられていた笑みは、急に悪戯っぽいそれに変化した。
「それで…? どっちなの?」
「ん、なにが?」
「幸子の恋人よ」
「――っ?!!」
突然自分のプライベートに話の矛先が向き、幸子は分かりやすい動揺を見せた。
青柳の口角が引き上がる。
「ど、どっちってどういう……?!」
「宜野座君と狡噛君。2人の内のどっちかと付き合っているんでしょ?」
「な、なにを……っ?!!」
「…そうね、当ててみましょうか?」
少しの間考えるような仕草をした青柳だったが、悪戯な笑みを浮かべたまま答える。
「宜野座君……じゃ、ないわね。狡噛君でしょ?」
「――っ??!!!」
そのものズバリ言い当てられ、幸子の顔は判りやすく火を吹くように真っ赤に染まった。
「図星みたいね」
「な、なんで分かったの!?」
「最近の幸子を見てればピンとくるわ。以前にも増して輝いてるもの」
狡噛と付き合っている自分はそんなに浮かれているのだろうか?……なんだか恥ずかしい。
「ふうん。幸子と狡噛君がねー…」
「ひ、秘密にしておいて!」
2人が付き合い出してもうすぐ1ヶ月が経つが、シビュラの恋人適性も通さない監視官同士の職場恋愛の身だ。まだ宜野座にすら話していないのだ。
「いいわよ。口止め料はランチ一回ね」
そこでじっくりのろけ話を聞こうじゃないの。
そう言って青柳はまた悪戯っぽく笑った。
出勤してきた青柳と出会した。
「おはよう、幸子」
「おはよう、璃彩ちゃん。今日は第2当直?」
「ええ、そうなの。夜勤は肌に悪くて嫌になるわ」
「分かる分かる!」
刑事課の生活は不規則だが特に夜勤は肌に全くよろしくない。
それ故 彼女の意見に激しく同意すると、青柳は「大袈裟よ」と苦笑した。
立ち話と言えど青柳とゆっくり会話を交わすのは久しぶりだ。
同係に所属している宜野座と、係は違うが恋人である狡噛とは定期的に逢う機会があるのだが、彼女とはすれ違い様に挨拶をする程度であった。
研修時代は、オフや仕事上がりによく一緒に出掛けていたのが懐かしく感じる。
「一係はどう?」
「今はごたごたしてる。抱えてる事件がちょうど大詰めなんだ。二係も相変わらず?」
「ええ。忙しくやってるわ」
刑事なんて損な仕事よね。
そう苦笑した青柳は誰よりも監視官という仕事に誇りを持っている事を幸子は知っている。
知的で仕事が出来て、しかも同性の目から見てもかっこいい。
青柳は同期の幸子ですら憧れてしまう素敵な女性なのだ。
「ねっ、璃彩ちゃん。今度時間作って一緒に出掛けようよ」
「そうね。たまには気分転換もいいわね」
「決まりだねっ♪」
子供っぽくはしゃぐ幸子に投げ掛けられていた笑みは、急に悪戯っぽいそれに変化した。
「それで…? どっちなの?」
「ん、なにが?」
「幸子の恋人よ」
「――っ?!!」
突然自分のプライベートに話の矛先が向き、幸子は分かりやすい動揺を見せた。
青柳の口角が引き上がる。
「ど、どっちってどういう……?!」
「宜野座君と狡噛君。2人の内のどっちかと付き合っているんでしょ?」
「な、なにを……っ?!!」
「…そうね、当ててみましょうか?」
少しの間考えるような仕草をした青柳だったが、悪戯な笑みを浮かべたまま答える。
「宜野座君……じゃ、ないわね。狡噛君でしょ?」
「――っ??!!!」
そのものズバリ言い当てられ、幸子の顔は判りやすく火を吹くように真っ赤に染まった。
「図星みたいね」
「な、なんで分かったの!?」
「最近の幸子を見てればピンとくるわ。以前にも増して輝いてるもの」
狡噛と付き合っている自分はそんなに浮かれているのだろうか?……なんだか恥ずかしい。
「ふうん。幸子と狡噛君がねー…」
「ひ、秘密にしておいて!」
2人が付き合い出してもうすぐ1ヶ月が経つが、シビュラの恋人適性も通さない監視官同士の職場恋愛の身だ。まだ宜野座にすら話していないのだ。
「いいわよ。口止め料はランチ一回ね」
そこでじっくりのろけ話を聞こうじゃないの。
そう言って青柳はまた悪戯っぽく笑った。