幸子オススメの自然食品を扱う小さなレストランで食事を済ませた２人は腹ごなしがてら夜道を散歩していた。
「野菜メインなんて物足りないかと思ったが、中々ボリュームもあって美味かったな」
「いろんな調理法でお料理を提供してくれるから、狡噛くんみたいに、普段肉食派な人にも受けがいいみたい」
「なるほど。納得だ」
美味しい食事に会話も弾んだ。
それが嬉しくて、つい声まで弾んでしまう。
「今ってハイパーオーツが主流で自然食品てほとんど出回ってないでしょ。でもあのレストランて、その希少な自然食品を使ってるんだよね。健康でいてしかも味も美味しいなんて、すごく贅沢だと思わない？」
「そうだな。俺は食にこだわりは無いが、それでもあそこならまた行きたいと思ったよ」
「でしょ。また行こうね」
狡噛は縦に頷いた。
「よし。木梨お気に入りの店を紹介してくれた礼に、今度は俺が気に入ってる場所に案内するよ」
「うわぁ、楽しみ！」
狡噛のお気に入りの場所。
一体どんな所だろう？