銃口を司る正義
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分析室に資料を届けようと三係オフィスを退室した狡噛は、エレベーターを待ちながら会話を交わす男女の姿を目撃した。
女は幸子。男は確か一係の――
「佐々山執行官……か」
2人は背を向けていて通路を歩いている狡噛には気づいていないようだ。
(何を話しているんだ…?)
聞く気はなくとも2人に近づけば自然と会話は耳に入ってくる。
どうやら勤務を終えて執行官宿舎へ戻る佐々山に、幸子が明日の捜査説明をおこなっているらしい。
「――という訳で9時には公安局を出発します。くれぐれも遅刻しなように、今夜は早めに休んで下さいね」
「早めに休めって……遠足前の子供か。お前は先生で俺は生徒かよ?!」
確かに腰に手を充て佐々山を叱る幸子はそう見えなくもない。
「いいえ、違います。子供の方がまだきちんと時間を守ります」
「テメッ、木梨?!」
「だって本当の事じゃないですか。佐々山さん、もう何回遅刻してると思ってるんです!?」
「うるせー。とっつぁんや内藤に誘われて麻雀打ってたんだ。仕方ねぇだろ」
吐き捨てた佐々山が何かを思いついたように突然悪い顔になり、一気に幸子との距離を詰めた。
「それとも、アレだ。幸子ちゃんが起こしてくれればいいんじゃねーの? 俺の隣で一緒に寝て」
「っ、な…なにをっ?!!」
純な幸子は、こうなってしまうと簡単に佐々山に主導権を握られてしまう。
「執行官を管理するのが監視官の役目だろ? なら麻雀打たないように傍で見張ればいいじゃん――俺を」
「ちょ…やめて下さい!」
佐々山の手が幸子の肩へ伸びかけ いよいよ狡噛が止めに入ろうとすると、幸子は自ら身を捩って佐々山と距離を取った。
「あ、あんまりふざけてると執行しますよ!!」
「おい、お前の信念はどーしたよ?!」
「そ、そういう訳ですから…とにかく遅刻しないよう早く休んで下さいね!」
佐々山のツッコミを華麗にスルーして幸子は狡噛がいるのと反対方向に立ち去った。
しかし…虚勢を張る幸子など初めてみた。
(木梨も苦労してんだな)
苦笑いを浮かべながら佐々山へと近づいていく狡噛。
女は幸子。男は確か一係の――
「佐々山執行官……か」
2人は背を向けていて通路を歩いている狡噛には気づいていないようだ。
(何を話しているんだ…?)
聞く気はなくとも2人に近づけば自然と会話は耳に入ってくる。
どうやら勤務を終えて執行官宿舎へ戻る佐々山に、幸子が明日の捜査説明をおこなっているらしい。
「――という訳で9時には公安局を出発します。くれぐれも遅刻しなように、今夜は早めに休んで下さいね」
「早めに休めって……遠足前の子供か。お前は先生で俺は生徒かよ?!」
確かに腰に手を充て佐々山を叱る幸子はそう見えなくもない。
「いいえ、違います。子供の方がまだきちんと時間を守ります」
「テメッ、木梨?!」
「だって本当の事じゃないですか。佐々山さん、もう何回遅刻してると思ってるんです!?」
「うるせー。とっつぁんや内藤に誘われて麻雀打ってたんだ。仕方ねぇだろ」
吐き捨てた佐々山が何かを思いついたように突然悪い顔になり、一気に幸子との距離を詰めた。
「それとも、アレだ。幸子ちゃんが起こしてくれればいいんじゃねーの? 俺の隣で一緒に寝て」
「っ、な…なにをっ?!!」
純な幸子は、こうなってしまうと簡単に佐々山に主導権を握られてしまう。
「執行官を管理するのが監視官の役目だろ? なら麻雀打たないように傍で見張ればいいじゃん――俺を」
「ちょ…やめて下さい!」
佐々山の手が幸子の肩へ伸びかけ いよいよ狡噛が止めに入ろうとすると、幸子は自ら身を捩って佐々山と距離を取った。
「あ、あんまりふざけてると執行しますよ!!」
「おい、お前の信念はどーしたよ?!」
「そ、そういう訳ですから…とにかく遅刻しないよう早く休んで下さいね!」
佐々山のツッコミを華麗にスルーして幸子は狡噛がいるのと反対方向に立ち去った。
しかし…虚勢を張る幸子など初めてみた。
(木梨も苦労してんだな)
苦笑いを浮かべながら佐々山へと近づいていく狡噛。