銃口を司る正義
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デバイスで送信された三係の捜査まとめ資料を眺めて要点を確認していると、穏やかな低音に声をかけられた。
「勉強熱心だな」
見上げれば 着席している机の脇に立つ狡噛と目が合い、幸子は思わず顔を綻ばせた。
意思を宿した真っ直ぐな瞳に勇気が湧いてくる。
「今ね、三係の捜査資料に目を通していたの」
「和久監視官の説明通り、俺達だけではホシの尻尾すら掠められなかった」
ぐっと拳を握りしめながら狡噛が悔しそうに唸った。
「違法サプリなんて……犯人の目的は何なのかな」
「少なくとも金儲けではないな。非公認の…それもよりによってストレスケアどころか色相浄化を謳い文句にするサプリを売買するなんて、シビュラを敵に回しているようなもんだ。もっと楽に儲ける手段なら他にいくらでもある」
そこまで一気に推理して狡噛は幸子の様子がおかしい事に気づいた。なんだか己を見たままポカンとしている。
「どうした?」
「ううん。ちょっとね、実感してたんだ。狡噛くんて…もう刑事なんだなって」
研修中には見せなかった狡噛の表情を目の当たりにして正直圧倒されていた。
研修中から飛び抜けてはいたが、監視官に就任してからのこの二ヶ月の開きが比べ物にならない。
「木梨だって同じだろ。もう立派な刑事だ」
「ううん。そう言う意味じゃなくて」
「?……」
「なんだか取り残されたような気分。…なんてね」
「はは、相変わらず大袈裟だな」
愉快そうに笑う顔は幸子のよく知る狡噛の顔。
取り残されたような寂しさもある反面、今までと変わらない彼に安堵もする。
「早く解決出来るよう頑張ろうね」
「ああ、勿論だ」
見交わした2人の顔は刑事のそれだけではなかった。
「勉強熱心だな」
見上げれば 着席している机の脇に立つ狡噛と目が合い、幸子は思わず顔を綻ばせた。
意思を宿した真っ直ぐな瞳に勇気が湧いてくる。
「今ね、三係の捜査資料に目を通していたの」
「和久監視官の説明通り、俺達だけではホシの尻尾すら掠められなかった」
ぐっと拳を握りしめながら狡噛が悔しそうに唸った。
「違法サプリなんて……犯人の目的は何なのかな」
「少なくとも金儲けではないな。非公認の…それもよりによってストレスケアどころか色相浄化を謳い文句にするサプリを売買するなんて、シビュラを敵に回しているようなもんだ。もっと楽に儲ける手段なら他にいくらでもある」
そこまで一気に推理して狡噛は幸子の様子がおかしい事に気づいた。なんだか己を見たままポカンとしている。
「どうした?」
「ううん。ちょっとね、実感してたんだ。狡噛くんて…もう刑事なんだなって」
研修中には見せなかった狡噛の表情を目の当たりにして正直圧倒されていた。
研修中から飛び抜けてはいたが、監視官に就任してからのこの二ヶ月の開きが比べ物にならない。
「木梨だって同じだろ。もう立派な刑事だ」
「ううん。そう言う意味じゃなくて」
「?……」
「なんだか取り残されたような気分。…なんてね」
「はは、相変わらず大袈裟だな」
愉快そうに笑う顔は幸子のよく知る狡噛の顔。
取り残されたような寂しさもある反面、今までと変わらない彼に安堵もする。
「早く解決出来るよう頑張ろうね」
「ああ、勿論だ」
見交わした2人の顔は刑事のそれだけではなかった。