銃口を司る正義
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その事件は宜野座が非番の日に起きた。
女子高生の誘拐事件。
目を盗んで人を浚える程シビュラは甘くない。
色相の濁った犯人は街頭スキャナーに引っ掛かり、すぐに居場所を特定された。
帝塚と幸子は執行官二名を連れ、犯人の居住するマンションへと出動した。
「犯人は盛下誠司。28歳。高校事務員。盛下が誘拐したのは、勤務先の高校に通う一年生だ」
女子高生に一方的な想いを寄せた男の犯行。
真相に辿り着くのは容易だった。
楽観視は出来ないが、難しい事件でもないだろう。帝塚は頭の中で思考を巡らせる。
「木梨監視官、佐々山執行官を連れて現場へ踏み込んでくれ。被害者を保護し犯人は拘束するんだ」
「はい、了解しました」
「佐々山、木梨監視官のサポートを頼む」
「了解」
短髪をガシガシと掻いた佐々山を横目に幸子は搬送ドローンからドミネーターを引き抜いた。
『携帯型心理診断・鎮圧執行システム・ドミネーター・起動しました。ユーザー認証…木梨幸子監視官・公安局刑事課所属・使用許諾確認…適性ユーザーです』
いくら覆面パトカーで乗り付けたといっても、警備ドローンを引き連れているのだ。
犯人は外の様子に気づいている可能性が高い。慎重に行動しなくては。
「佐々山さん、行きましょう」
「へいへい」
ドミネーターを装備した佐々山の返答はふざけていたが、そのまなざしは裏腹に鋭かった。
女子高生の誘拐事件。
目を盗んで人を浚える程シビュラは甘くない。
色相の濁った犯人は街頭スキャナーに引っ掛かり、すぐに居場所を特定された。
帝塚と幸子は執行官二名を連れ、犯人の居住するマンションへと出動した。
「犯人は盛下誠司。28歳。高校事務員。盛下が誘拐したのは、勤務先の高校に通う一年生だ」
女子高生に一方的な想いを寄せた男の犯行。
真相に辿り着くのは容易だった。
楽観視は出来ないが、難しい事件でもないだろう。帝塚は頭の中で思考を巡らせる。
「木梨監視官、佐々山執行官を連れて現場へ踏み込んでくれ。被害者を保護し犯人は拘束するんだ」
「はい、了解しました」
「佐々山、木梨監視官のサポートを頼む」
「了解」
短髪をガシガシと掻いた佐々山を横目に幸子は搬送ドローンからドミネーターを引き抜いた。
『携帯型心理診断・鎮圧執行システム・ドミネーター・起動しました。ユーザー認証…木梨幸子監視官・公安局刑事課所属・使用許諾確認…適性ユーザーです』
いくら覆面パトカーで乗り付けたといっても、警備ドローンを引き連れているのだ。
犯人は外の様子に気づいている可能性が高い。慎重に行動しなくては。
「佐々山さん、行きましょう」
「へいへい」
ドミネーターを装備した佐々山の返答はふざけていたが、そのまなざしは裏腹に鋭かった。