銃口を司る正義
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狡噛は二階を目指し大股で階段を駆けあがった。
(木梨、無事でいてくれ…!!)
同期4人の中では誰より争い事が苦手なくせして……全く、無茶をする。
ドミネーターを扱う事すらあれだけ躊躇っていたというのに…研修中の身で単身犯人と出会したらどうするつもりでいるのか。
焦燥を抱えながら二階へと到着した。
あの母親は娘をキッズセンターに預けたと証言していた。ならば、まず幸子が向かうとすれば キッズセンターに違いない。これは捜査の基本だ。
二階の一番奥。
キッズセンターの入口付近まで来ると、男が背を向けて立っていた。
向かい合うようにドミネーターを構えた幸子が対峙しており、彼女の背後に身を隠す女の子の姿が確認できた。
狡噛は気配を消しながら、慎重かつ迅速に近づいていく。
『犯罪係数301――‥』
手にしていたドミネーターが犯人の犯罪係数を計測し、エリミネーターモードへと変化を遂げた。それだけで幸子が危険な状態にいるのが明白になった。
そして距離を詰めた事で、今まで微かだった会話がはっきりと聞き取れるようになる。
「あなたを助けたい。あなたの未来を諦めないで!」
何と言う事だ――狡噛は口許を押さえた。
幸子は犯人を説得している?!
『まず自主するよう説得を試みます』
いつかの講義中。
犯人と遭遇した際に成すべき事を講師に問われ、幸子はそう答えていた。
それは緊張や不安で言ってしまった節もあるのだと思っていたが……まんま幸子の思考であったのだ。
(無茶だ…!)
犯罪係数が300を超えた潜在犯だ。
説得など通用するはずがない。
逆上して2人に危害を加える前に犯人を執行しなくては――!
狡噛が一歩踏み出した瞬間、ドミネーターの合成音声が脳に響いた。
『対象の脅威判定が・更新されました・犯罪係数297・ノンリーサルパラライザー…』
「?!!」
犯罪係数が下がった!?
幸子の説得が効いたのか?…何にせよこれは好機だ。
狡噛は物影からバッと飛び出した。
(木梨、無事でいてくれ…!!)
同期4人の中では誰より争い事が苦手なくせして……全く、無茶をする。
ドミネーターを扱う事すらあれだけ躊躇っていたというのに…研修中の身で単身犯人と出会したらどうするつもりでいるのか。
焦燥を抱えながら二階へと到着した。
あの母親は娘をキッズセンターに預けたと証言していた。ならば、まず幸子が向かうとすれば キッズセンターに違いない。これは捜査の基本だ。
二階の一番奥。
キッズセンターの入口付近まで来ると、男が背を向けて立っていた。
向かい合うようにドミネーターを構えた幸子が対峙しており、彼女の背後に身を隠す女の子の姿が確認できた。
狡噛は気配を消しながら、慎重かつ迅速に近づいていく。
『犯罪係数301――‥』
手にしていたドミネーターが犯人の犯罪係数を計測し、エリミネーターモードへと変化を遂げた。それだけで幸子が危険な状態にいるのが明白になった。
そして距離を詰めた事で、今まで微かだった会話がはっきりと聞き取れるようになる。
「あなたを助けたい。あなたの未来を諦めないで!」
何と言う事だ――狡噛は口許を押さえた。
幸子は犯人を説得している?!
『まず自主するよう説得を試みます』
いつかの講義中。
犯人と遭遇した際に成すべき事を講師に問われ、幸子はそう答えていた。
それは緊張や不安で言ってしまった節もあるのだと思っていたが……まんま幸子の思考であったのだ。
(無茶だ…!)
犯罪係数が300を超えた潜在犯だ。
説得など通用するはずがない。
逆上して2人に危害を加える前に犯人を執行しなくては――!
狡噛が一歩踏み出した瞬間、ドミネーターの合成音声が脳に響いた。
『対象の脅威判定が・更新されました・犯罪係数297・ノンリーサルパラライザー…』
「?!!」
犯罪係数が下がった!?
幸子の説得が効いたのか?…何にせよこれは好機だ。
狡噛は物影からバッと飛び出した。