銃口を司る正義
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奥の店舗にいた親子連れを誘導した狡噛は、持ち場として割り当てられたエリアの避難誘導を終え 非常出入口付近まで戻った。
(なんとか混乱もなく避難誘導出来たな)
ふう、と一息ついた。ドミネーターを使わずに済んだのは、幸か不幸か。
(木梨はまだ戻っていないのか)
幸子が割り当てられたエリアは、狡噛より非常口から近い場所だった。てっきり先に戻っていると思っていたのだが…。
まだ姿を現さないのがやや不安ではあるが、おそらく数分の内に彼女も持ち場から戻るだろう。
「あの、すみません!」
その時、非常用出入口の外から不意に声をかけられて狡噛は振り返った。
唇を震わせ 顔面蒼白な30代半ばくらいの女性が立っている。
もちろん狡噛は知る由もないが、それは先程幸子に子供の捜索を託した母親であった。
「ここは危険です。中には入れません」
「女性の方に子供の捜索をお願いしたんです!」
「?!――」
母親が中へ入って来ないよう近づいた狡噛の動きが止まった。
「若い…女性の方です。私服姿だったの!誘導してくれていたから てっきり公安の方だと思っていたのだけど…私、もしかしたら同じ一般人の方に大変なお願いをしてしまったのかもしれないわ!」
動転していた母親は外に避難した後 少し落ち着きを取り戻し、幸子が私服であった事に気づいた。
そして思ったのだ。
自分の子供の為に一般人を巻き込んでしまったのではないか、と。
「彼女に何を頼んだんですか!?」
狡噛の心臓が早鐘を打つ。
(なんとか混乱もなく避難誘導出来たな)
ふう、と一息ついた。ドミネーターを使わずに済んだのは、幸か不幸か。
(木梨はまだ戻っていないのか)
幸子が割り当てられたエリアは、狡噛より非常口から近い場所だった。てっきり先に戻っていると思っていたのだが…。
まだ姿を現さないのがやや不安ではあるが、おそらく数分の内に彼女も持ち場から戻るだろう。
「あの、すみません!」
その時、非常用出入口の外から不意に声をかけられて狡噛は振り返った。
唇を震わせ 顔面蒼白な30代半ばくらいの女性が立っている。
もちろん狡噛は知る由もないが、それは先程幸子に子供の捜索を託した母親であった。
「ここは危険です。中には入れません」
「女性の方に子供の捜索をお願いしたんです!」
「?!――」
母親が中へ入って来ないよう近づいた狡噛の動きが止まった。
「若い…女性の方です。私服姿だったの!誘導してくれていたから てっきり公安の方だと思っていたのだけど…私、もしかしたら同じ一般人の方に大変なお願いをしてしまったのかもしれないわ!」
動転していた母親は外に避難した後 少し落ち着きを取り戻し、幸子が私服であった事に気づいた。
そして思ったのだ。
自分の子供の為に一般人を巻き込んでしまったのではないか、と。
「彼女に何を頼んだんですか!?」
狡噛の心臓が早鐘を打つ。