#07 レモネードキャンディの告白
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まだ勤務まで時間があったので2人はお喋りを続行した。
「縢くんに聞いたんだけど…朱ちゃんて、シビュラ判定の職能適正で13省庁6公司全部にA判定出したんだよね?」
「あ、はい。…っと、うん…そうなんだ」
「へえ、すごいね」
幸子は心底関心したように頷いた。
常守がどれだけ前途有望な新人か分かる。
「私はね、朱ちゃんと逆で公安局にしかA判定貰えなかったんだ」
「幸子さんが!?」
「うん。だから私には最初からここしかなかったの」
常守は口を半開きにしたまま幸子の話に聞き入っていた。
初めて聞いた幸子の過去――それはつまりある事実を示しており。
「幸子さんて……元監視官?」
「うん、そう」
あっさりと肯定された。
狡噛にもたまに思う所だが、幸子が特に常守へのフォローが上手いのは、似たような経験をしてきているからなのだろう。
(でも――なんで幸子さんが執行官に!?)
その疑問を口にするより先に携帯電話に宜野座から着信が届いた。空気が一気に引き締まる。
「事件?」
「…みたいです」
「行こう」
椅子から立ち上がった幸子の表情(それ)はもう、刑事としてのそれに変わっていた。
「縢くんに聞いたんだけど…朱ちゃんて、シビュラ判定の職能適正で13省庁6公司全部にA判定出したんだよね?」
「あ、はい。…っと、うん…そうなんだ」
「へえ、すごいね」
幸子は心底関心したように頷いた。
常守がどれだけ前途有望な新人か分かる。
「私はね、朱ちゃんと逆で公安局にしかA判定貰えなかったんだ」
「幸子さんが!?」
「うん。だから私には最初からここしかなかったの」
常守は口を半開きにしたまま幸子の話に聞き入っていた。
初めて聞いた幸子の過去――それはつまりある事実を示しており。
「幸子さんて……元監視官?」
「うん、そう」
あっさりと肯定された。
狡噛にもたまに思う所だが、幸子が特に常守へのフォローが上手いのは、似たような経験をしてきているからなのだろう。
(でも――なんで幸子さんが執行官に!?)
その疑問を口にするより先に携帯電話に宜野座から着信が届いた。空気が一気に引き締まる。
「事件?」
「…みたいです」
「行こう」
椅子から立ち上がった幸子の表情(それ)はもう、刑事としてのそれに変わっていた。