銃口を司る正義
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ショッピングモールは騒然としていた。
モールの入口付近の道路にはパトカーと護送車が停車している。
ドローンがモールの入口を封鎖し、それを離れた場所から取り囲むように若干の野次馬が湧いていた。
狡噛と幸子は顔を見合わせる。事件が発生したのは一目瞭然だった。
「何かあったのかな…?」
「行ってみよう」
瞬時に刑事の顔へと戻った2人はドローンに警察手帳を見せて先へ進んだ。
幸子は直ぐに執行官らしき数人の中に見知った顔を発見した。
「智己おじさん…!!」
「誰だ?」
「さっき話してた伸元のお父さん。何があったか聞いてみるね」
やはり事件があったのだ。
いささか大胆になりながらズカズカと進み、征陸の背中に声をかけた。
「智己おじさん!」
「幸子じゃねぇか?!」
宜野座の父親であり三係の執行官 征陸智己が幸子に気づいて声を上げた。
「どうしたこんな所で。そういえばお前さん、公安局に入局したんだったな」
「オフでたまたまここへ来ていたの」
「おお、そうか。で、そっちの兄ちゃんは恋人か? ……伸元が悲しむな」
「ち、ちが……っ」
真っ赤になり、しどろもどろな幸子の横から真面目な顔つきの狡噛が名乗り出る。
「彼女の同僚の狡噛です」
「するってえと、お前さんも公安のキャリアか。俺は征陸。三係の執行官だ」
「智己おじさん、一体何が起こったんですか?」
「立て籠りだよ」
征陸の視線がショッピングモールへ注がれた。
「他で事件をやらかした窃盗団がモール内に逃げ込んで、数名を人質に立て籠っている」
「そんな…」
犯人達が人質に危害を加えたりしないかも心配だが、まだ中に閉じ込められている人々のサイコパスも心配だ。この一帯のエリアストレスも上昇しているだろう。
「中の様子は――」
「征陸執行官」
狡噛の言葉を遮るように、2人の背後で声がした。
モールの入口付近の道路にはパトカーと護送車が停車している。
ドローンがモールの入口を封鎖し、それを離れた場所から取り囲むように若干の野次馬が湧いていた。
狡噛と幸子は顔を見合わせる。事件が発生したのは一目瞭然だった。
「何かあったのかな…?」
「行ってみよう」
瞬時に刑事の顔へと戻った2人はドローンに警察手帳を見せて先へ進んだ。
幸子は直ぐに執行官らしき数人の中に見知った顔を発見した。
「智己おじさん…!!」
「誰だ?」
「さっき話してた伸元のお父さん。何があったか聞いてみるね」
やはり事件があったのだ。
いささか大胆になりながらズカズカと進み、征陸の背中に声をかけた。
「智己おじさん!」
「幸子じゃねぇか?!」
宜野座の父親であり三係の執行官 征陸智己が幸子に気づいて声を上げた。
「どうしたこんな所で。そういえばお前さん、公安局に入局したんだったな」
「オフでたまたまここへ来ていたの」
「おお、そうか。で、そっちの兄ちゃんは恋人か? ……伸元が悲しむな」
「ち、ちが……っ」
真っ赤になり、しどろもどろな幸子の横から真面目な顔つきの狡噛が名乗り出る。
「彼女の同僚の狡噛です」
「するってえと、お前さんも公安のキャリアか。俺は征陸。三係の執行官だ」
「智己おじさん、一体何が起こったんですか?」
「立て籠りだよ」
征陸の視線がショッピングモールへ注がれた。
「他で事件をやらかした窃盗団がモール内に逃げ込んで、数名を人質に立て籠っている」
「そんな…」
犯人達が人質に危害を加えたりしないかも心配だが、まだ中に閉じ込められている人々のサイコパスも心配だ。この一帯のエリアストレスも上昇しているだろう。
「中の様子は――」
「征陸執行官」
狡噛の言葉を遮るように、2人の背後で声がした。