銃口を司る正義
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「本日はドミネーターについての講義をおこないたいと思います」
元は監視官であるという若い講師は、そう言って手元のスイッチを押した。
壇上のスクリーンに3Dのドミネーター映像が映る。隣で息を飲んだ青柳が、食い入るようにスクリーンを見つめるのが視界の隅に入った。
「君達が犯罪を犯した者に遭遇した際、まず取るべき行動はなんでしょう? はい、木梨さん」
答えを促される。
犯人と遭遇した際、自分達の取るべき行動は――
「まず自主するよう説得を試みます」
答えを聞いた途端、若い講師も青柳もきょとんとした表情を幸子に向けた(後列2人の様子は分からない)
(わ、私…なにか変なこと言っちゃった?)
動揺が顔に出てしまったのだろう。
若い講師は困ったような笑みを見せて正解を述べた。
「それも悪くはないのですが、もっと建設的な方法があります。それがドミネーターです」
一人一人の顔を見ながら若い講師は説明を始める。
「ドミネーターとはシビュラと直接接続する携帯型心理診断・鎮圧執行システムです。銃口を対象に向けると犯罪係数をサイマティックスキャンで解析します。後はドミネーターに従い――対象を執行するだけ」
人差し指と親指で銃の形を作り、撃つような仕種をする。
幸子はこくりと喉を鳴らした。
「ちなみにドミネーターの使用を許されているのは、監視官と君達の預かる部下である執行官のみです。ぜひこの意味を考えて職務を遂行して頂きたい。では次に、ドミネーターの種類を説明していきましょう」
若い講師が手元のスイッチをもう一度押した。
元は監視官であるという若い講師は、そう言って手元のスイッチを押した。
壇上のスクリーンに3Dのドミネーター映像が映る。隣で息を飲んだ青柳が、食い入るようにスクリーンを見つめるのが視界の隅に入った。
「君達が犯罪を犯した者に遭遇した際、まず取るべき行動はなんでしょう? はい、木梨さん」
答えを促される。
犯人と遭遇した際、自分達の取るべき行動は――
「まず自主するよう説得を試みます」
答えを聞いた途端、若い講師も青柳もきょとんとした表情を幸子に向けた(後列2人の様子は分からない)
(わ、私…なにか変なこと言っちゃった?)
動揺が顔に出てしまったのだろう。
若い講師は困ったような笑みを見せて正解を述べた。
「それも悪くはないのですが、もっと建設的な方法があります。それがドミネーターです」
一人一人の顔を見ながら若い講師は説明を始める。
「ドミネーターとはシビュラと直接接続する携帯型心理診断・鎮圧執行システムです。銃口を対象に向けると犯罪係数をサイマティックスキャンで解析します。後はドミネーターに従い――対象を執行するだけ」
人差し指と親指で銃の形を作り、撃つような仕種をする。
幸子はこくりと喉を鳴らした。
「ちなみにドミネーターの使用を許されているのは、監視官と君達の預かる部下である執行官のみです。ぜひこの意味を考えて職務を遂行して頂きたい。では次に、ドミネーターの種類を説明していきましょう」
若い講師が手元のスイッチをもう一度押した。