#50 雨、凪ぐ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
宜野座や常守は憤慨してくれたが、あの時槙島に引導を渡した狡噛が幸子を連れて行かなかったのには理由があるのだと幸子は考えていた。
大胆不敵に見えて思慮深い狡噛の事だ。
ある程度の基盤を確保してから迎えに来るつもりでいるのだろう。若しくは――‥
(慎也は私がシビュラと何か取引をしていると察していたのかもしれない…)
実は槙島を失ったにも関わらず、以前シビュラと交わした協力の引き替え条件は破棄された。
そんなものがなくても、狡噛が消えた今、幸子が自分達に逆らう理由がないと判断されたようだ。
だからと言って幸子が完全に自由を約束された訳ではなく、観察対象としての協力関係は今もなお続行されているのだが。
でも――と幸子は思う。
(これで完全に安全が保証されたんだよね)
本当に…良かった。
大胆不敵に見えて思慮深い狡噛の事だ。
ある程度の基盤を確保してから迎えに来るつもりでいるのだろう。若しくは――‥
(慎也は私がシビュラと何か取引をしていると察していたのかもしれない…)
実は槙島を失ったにも関わらず、以前シビュラと交わした協力の引き替え条件は破棄された。
そんなものがなくても、狡噛が消えた今、幸子が自分達に逆らう理由がないと判断されたようだ。
だからと言って幸子が完全に自由を約束された訳ではなく、観察対象としての協力関係は今もなお続行されているのだが。
でも――と幸子は思う。
(これで完全に安全が保証されたんだよね)
本当に…良かった。