#50 雨、凪ぐ
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駐車させた車から降りた常守は、数分前に宜野座が消えた建物を眺め、それから青空を仰いだ。
今日も良い天気だ。夕方から雨が降る予報など信じられないほど。
平和だ。二ヶ月前の出来事が夢であるかのように――‥
――厚生省地下にあるシビュラシステム中枢区画を訪れた常守は、シビュラの媒体である脳達と再び会話を交わしていた。
「槙島聖護の身柄確保については、大変遺憾な結果となりました」
銃声を聞きつけた常守がふらふらした足取りで小高い丘に向かってみると、そこに槙島の姿はなかった。
代わりにおびただしい血痕が残されており。
後日その血液は槙島のものであると判明した。
致死量だ。生きてはいまい――それがシビュラの下した結論だった。
「これで私は用済みってこと?」
威勢よく尋ねた常守にシビュラが話した内容は、思い出してもゾッとするものであり、
今日も良い天気だ。夕方から雨が降る予報など信じられないほど。
平和だ。二ヶ月前の出来事が夢であるかのように――‥
――厚生省地下にあるシビュラシステム中枢区画を訪れた常守は、シビュラの媒体である脳達と再び会話を交わしていた。
「槙島聖護の身柄確保については、大変遺憾な結果となりました」
銃声を聞きつけた常守がふらふらした足取りで小高い丘に向かってみると、そこに槙島の姿はなかった。
代わりにおびただしい血痕が残されており。
後日その血液は槙島のものであると判明した。
致死量だ。生きてはいまい――それがシビュラの下した結論だった。
「これで私は用済みってこと?」
威勢よく尋ねた常守にシビュラが話した内容は、思い出してもゾッとするものであり、