#47 それぞれの正義
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管理センターを抜けた先はターミナルエリアだった。
ここに槙島が潜んでいる可能性は濃厚だ。2人は更に慎重に捜索を開始する。
「法が人を守るんじゃない――人が法を守るんです」
狡噛が投げ掛けた疑問に、常守はしっかりとした口調で応えた。
「……!」
思わず目を見張る。
凛としたその姿は、まだ監視官だった頃の己の姿と重なった。
彼女なら大丈夫だと、狡噛は確信を持つ。
「いつか…誰もがそう思うような時代が来れば、その時はシビュラシステムなんて消えちまうだろう」
互いが互いの背中を守るように背中合わせで銃を構えながら狡噛。
「潜在犯も執行官もいなくなるだろう。だが――」
言葉の続きが紡がれる事はなかった。
前方に駐車していた冷凍車が、急に息を吹き返したようにエンジン音をあげたからだ。
そのトラックは2人を引き殺さんとばかりに加速しながら後退してくる――!
「?!!」
2人は左右に飛び退いてトラックを交わした。
すると後退した冷凍車は直ぐ様急発進を開始する。
狡噛は咄嗟に運転席にドミネーターを向けた。
「っ、幸子……!」
サイドガラスに映ったのは、気を失い助手席の背もたれに身を預けた幸子の姿だった。
しかしそれも一瞬のこと。
冷凍車はぐんぐんスピードを上げて遠ざかっていく。
「――朱ッ!」
車両の後部にしがみついた常守を見つけたのは、その直後だった。
ここに槙島が潜んでいる可能性は濃厚だ。2人は更に慎重に捜索を開始する。
「法が人を守るんじゃない――人が法を守るんです」
狡噛が投げ掛けた疑問に、常守はしっかりとした口調で応えた。
「……!」
思わず目を見張る。
凛としたその姿は、まだ監視官だった頃の己の姿と重なった。
彼女なら大丈夫だと、狡噛は確信を持つ。
「いつか…誰もがそう思うような時代が来れば、その時はシビュラシステムなんて消えちまうだろう」
互いが互いの背中を守るように背中合わせで銃を構えながら狡噛。
「潜在犯も執行官もいなくなるだろう。だが――」
言葉の続きが紡がれる事はなかった。
前方に駐車していた冷凍車が、急に息を吹き返したようにエンジン音をあげたからだ。
そのトラックは2人を引き殺さんとばかりに加速しながら後退してくる――!
「?!!」
2人は左右に飛び退いてトラックを交わした。
すると後退した冷凍車は直ぐ様急発進を開始する。
狡噛は咄嗟に運転席にドミネーターを向けた。
「っ、幸子……!」
サイドガラスに映ったのは、気を失い助手席の背もたれに身を預けた幸子の姿だった。
しかしそれも一瞬のこと。
冷凍車はぐんぐんスピードを上げて遠ざかっていく。
「――朱ッ!」
車両の後部にしがみついた常守を見つけたのは、その直後だった。