#46 罪と罰の境界線
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光が晴れると既に槙島の姿は消えていた。
代わりに視界に現れたのは――
「そこまでです、狡噛さん……動かないで下さい」
ドミネーターを己に向けて立つ常守。
狡噛は観念したように小さく息を吐き、手にしていたナイフを捨てた。その様子を見届けてから常守はゆっくりとリボルバーを拾い上げた。
「槙島もすぐ側にいるぞ」
「分かってます。あの男も捕まえます」
頷いた常守は手にしていたドミネーターを狡噛に渡した。
意図を掴み兼ねながら狡噛はそれを受け取る。
「セイフティは解除されたまま、パラライザーで固定されてます。今のあなたにも使えるはずです。手伝って下さい」
拾い上げたリボルバーを狡噛に示すよう構えながら常守はもう一度念を押す。
「槙島はパラライザーで麻痺させるだけ。それ以上の事をしようとしたら、私はあなたの足を撃ちます」
狡噛の脳裏を別れ際の常守が過る。
自分と似ていながら、自分と違う道を貫き通す信念を持つ、信頼できる後輩。
「驚いたね。タフになるとは思っちゃいたが……まだもう少し可愛げがあっても良かったと思うぜ」
苦笑した狡噛の顔がドミネーターを構えた瞬間に刑事のそれへと戻る。
監視官と執行官。
そんな枠組みを越えた2人の刑事は全てに終止符を打つべく行動を開始した。
代わりに視界に現れたのは――
「そこまでです、狡噛さん……動かないで下さい」
ドミネーターを己に向けて立つ常守。
狡噛は観念したように小さく息を吐き、手にしていたナイフを捨てた。その様子を見届けてから常守はゆっくりとリボルバーを拾い上げた。
「槙島もすぐ側にいるぞ」
「分かってます。あの男も捕まえます」
頷いた常守は手にしていたドミネーターを狡噛に渡した。
意図を掴み兼ねながら狡噛はそれを受け取る。
「セイフティは解除されたまま、パラライザーで固定されてます。今のあなたにも使えるはずです。手伝って下さい」
拾い上げたリボルバーを狡噛に示すよう構えながら常守はもう一度念を押す。
「槙島はパラライザーで麻痺させるだけ。それ以上の事をしようとしたら、私はあなたの足を撃ちます」
狡噛の脳裏を別れ際の常守が過る。
自分と似ていながら、自分と違う道を貫き通す信念を持つ、信頼できる後輩。
「驚いたね。タフになるとは思っちゃいたが……まだもう少し可愛げがあっても良かったと思うぜ」
苦笑した狡噛の顔がドミネーターを構えた瞬間に刑事のそれへと戻る。
監視官と執行官。
そんな枠組みを越えた2人の刑事は全てに終止符を打つべく行動を開始した。