#45 父子
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先を行く征陸の歩みが再び止まった。
前方床に赤外線センサーの光線を発見したからだ。
(こいつはまた、随分と分かりやすい罠だな)
後方の宜野座に警戒を促すと、同じくセンサーの光線に気づいた彼は頷き、迂回路を求めて横手の通路の捜索を開始しようとした。
「伸元、待て!」
赤い光線を注意深く観察していた征陸はハッとして宜野座を振り返る。だが、その時既に宜野座は足元にあったトラップワイヤーに靴底を引っ掛けていた。