#42 意図的な再会
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――刹那。
幸子の行動を予期していたかのように振り返った槙島は、手刀でショックガンを叩き落とした。
手に痛みを感じる間もなくあっさりと叩き落とされたショックガンは、音を立て床に転がる。
「僕を気絶させてシビュラにでも引き渡すつもりでいたのかい?」
「あっ……!!」
次の瞬間には槙島に手首を取られ、ぐいっと引き寄せられていた。同時に耳元に何かを充てられ、ピッという小さな音が耳のすぐ近くで聞こえた。
「犯罪係数118」
その言葉で槙島が手にしていたのがサイコパスの簡易測定器であると理解する。
「やはりそうか」
「えっ……!?」
「幸子、記憶が戻っているね?」
「――!」
「この指輪も偽造に他ならない」
幸子を捕らえたまま中指から指輪を引き抜き、目の前で品定めした後、投げ捨ててしまった。
「気づいていたの…?」
「つい先程にね。僕が狡噛慎也の名を出した途端、お前は僅かに動揺を見せた」
「っ…」
不覚だ。
「勿論半信半疑ではあったけどね。まさか彼があの言葉を言うなんて思ってもみなかったよ」
「……お願い。もうこれ以上罪を重ねないで。関係のない人達の生活を脅かすのはやめて」
「狡噛慎也の為に?」
「……」
「公安局から逃亡したんだろう?」
「な、なぜそれを…!?」
その問いには答えず、槙島は幸子の頬をさらりと撫でた。
「僕は自分の人生というゲームを心から楽しんでいるだけさ」
「あなたのゲームに慎也を巻き込まないで」
苦しげな表情と同じくらい苦しげな声音で幸子は懇願する。
「これ以上、慎也を苦しめるのはやめて……」
「うん。それが本音だね。幸子がここに来た本当の理由だ」
頬を撫でた手は顎を掴む。
至近距離にある槙島の金色の瞳が幸子を真っ直ぐに見つめていた。
「幸子。君は本当に面白い。誰よりも調和を重んじながら、それよりも大切なものを いつでも心の芯に秘めている」
熱を秘める槙島の瞳は、何処か狡噛と同じものを感じさせた。
「幸子。君の持つ魂の輝きが愛しい――」
「い、や……っ、んん!」
離れなくては!――そう判断した瞬間にはもう、幸子の唇は槙島のそれに塞がれていた。
幸子の行動を予期していたかのように振り返った槙島は、手刀でショックガンを叩き落とした。
手に痛みを感じる間もなくあっさりと叩き落とされたショックガンは、音を立て床に転がる。
「僕を気絶させてシビュラにでも引き渡すつもりでいたのかい?」
「あっ……!!」
次の瞬間には槙島に手首を取られ、ぐいっと引き寄せられていた。同時に耳元に何かを充てられ、ピッという小さな音が耳のすぐ近くで聞こえた。
「犯罪係数118」
その言葉で槙島が手にしていたのがサイコパスの簡易測定器であると理解する。
「やはりそうか」
「えっ……!?」
「幸子、記憶が戻っているね?」
「――!」
「この指輪も偽造に他ならない」
幸子を捕らえたまま中指から指輪を引き抜き、目の前で品定めした後、投げ捨ててしまった。
「気づいていたの…?」
「つい先程にね。僕が狡噛慎也の名を出した途端、お前は僅かに動揺を見せた」
「っ…」
不覚だ。
「勿論半信半疑ではあったけどね。まさか彼があの言葉を言うなんて思ってもみなかったよ」
「……お願い。もうこれ以上罪を重ねないで。関係のない人達の生活を脅かすのはやめて」
「狡噛慎也の為に?」
「……」
「公安局から逃亡したんだろう?」
「な、なぜそれを…!?」
その問いには答えず、槙島は幸子の頬をさらりと撫でた。
「僕は自分の人生というゲームを心から楽しんでいるだけさ」
「あなたのゲームに慎也を巻き込まないで」
苦しげな表情と同じくらい苦しげな声音で幸子は懇願する。
「これ以上、慎也を苦しめるのはやめて……」
「うん。それが本音だね。幸子がここに来た本当の理由だ」
頬を撫でた手は顎を掴む。
至近距離にある槙島の金色の瞳が幸子を真っ直ぐに見つめていた。
「幸子。君は本当に面白い。誰よりも調和を重んじながら、それよりも大切なものを いつでも心の芯に秘めている」
熱を秘める槙島の瞳は、何処か狡噛と同じものを感じさせた。
「幸子。君の持つ魂の輝きが愛しい――」
「い、や……っ、んん!」
離れなくては!――そう判断した瞬間にはもう、幸子の唇は槙島のそれに塞がれていた。