#42 意図的な再会
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槙島はパタンとノートパソコンを閉じると、再びソファに移動する。
幸子は茫然とその背を眺めていた。
(彼の思惑通りになれば、犯罪係数の測定そのものが無意味になるかもしれない…)
恐らくそれはシビュラ世界の崩壊に繋がる。
――槙島の狙いはそれだ。
己を締め出した世界(システム)の破滅。
正体を知った今となってはシビュラは嫌悪の対象でしかない。だが同時に、社会の安定にシビュラが貢献しているのだとも認識している。…不本意ではあるが。
「……」
幸子はそっとスーツのポケットに手を忍ばせた。
ポケットに突っ込んだ手は直ぐに固いものに触れる。幸子は迷わずそれを…ショックガンを掴んで取り出した。
この武器はドミネーターの効かない槙島の為に用意したもの。
体に充てれば気絶を誘発する。
そうしてしまえば後は彼を公安局に引き渡すだけだ。それで禾生との取引は成立する。
(慎也……)
社会の秩序を守るとか、そんな偉そうな大義名分を掲げるつもりはない。
彼を守りたい――‥!
幸子は手にしたショックガンを槙島の背中目掛けて突き出した――。
幸子は茫然とその背を眺めていた。
(彼の思惑通りになれば、犯罪係数の測定そのものが無意味になるかもしれない…)
恐らくそれはシビュラ世界の崩壊に繋がる。
――槙島の狙いはそれだ。
己を締め出した世界(システム)の破滅。
正体を知った今となってはシビュラは嫌悪の対象でしかない。だが同時に、社会の安定にシビュラが貢献しているのだとも認識している。…不本意ではあるが。
「……」
幸子はそっとスーツのポケットに手を忍ばせた。
ポケットに突っ込んだ手は直ぐに固いものに触れる。幸子は迷わずそれを…ショックガンを掴んで取り出した。
この武器はドミネーターの効かない槙島の為に用意したもの。
体に充てれば気絶を誘発する。
そうしてしまえば後は彼を公安局に引き渡すだけだ。それで禾生との取引は成立する。
(慎也……)
社会の秩序を守るとか、そんな偉そうな大義名分を掲げるつもりはない。
彼を守りたい――‥!
幸子は手にしたショックガンを槙島の背中目掛けて突き出した――。