#40 決意と覚悟
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幸子は改めて自分自身に問いかけてみる。
「ねぇ幸子、あなたはどうしたいの?」
いや、自問自答するまでもないか。答えなどとっくに出ている。
ただそれを実行する覚悟が足りなかっただけ。
(私も朱ちゃんと一緒。慎也を人殺しになんて絶対にしたくない)
狡噛を愛している。
いつだって、ありのままの彼を――。
狡噛の抱えるもの全て、共に背負う覚悟はとうの昔に出来ている。
(慎也を……止めたい!!)
狡噛より先に槙島を捕まえ禾生に引き渡せば、狡噛は一生悲願を成就する機会を失う。
狡噛はこの先ずっと佐々山の無念を背負いながら生きていくのだ。その無念の矛先が、機会を潰した幸子に向くかもしれないが――それでも構わない。
(結果的に慎也が それで私を憎んだとしても……それでも私は慎也の傍を離れない)
幸子の正義は狡噛への愛そのものだから。
おもむろに椅子から立ち上がった幸子の顔にはもう、悲痛の色はなかった。そしてヒール音を響かせ足早にオフィスを後にした。
「ねぇ幸子、あなたはどうしたいの?」
いや、自問自答するまでもないか。答えなどとっくに出ている。
ただそれを実行する覚悟が足りなかっただけ。
(私も朱ちゃんと一緒。慎也を人殺しになんて絶対にしたくない)
狡噛を愛している。
いつだって、ありのままの彼を――。
狡噛の抱えるもの全て、共に背負う覚悟はとうの昔に出来ている。
(慎也を……止めたい!!)
狡噛より先に槙島を捕まえ禾生に引き渡せば、狡噛は一生悲願を成就する機会を失う。
狡噛はこの先ずっと佐々山の無念を背負いながら生きていくのだ。その無念の矛先が、機会を潰した幸子に向くかもしれないが――それでも構わない。
(結果的に慎也が それで私を憎んだとしても……それでも私は慎也の傍を離れない)
幸子の正義は狡噛への愛そのものだから。
おもむろに椅子から立ち上がった幸子の顔にはもう、悲痛の色はなかった。そしてヒール音を響かせ足早にオフィスを後にした。